Good Choice 「正しい選択」
「来てくれてありがとう、ジェシー。そこに腰かけて」
「どんなお話でしょうか、ハリスさん」
「すぐに本題に入った方がよさそうね。ジェシー、私たちはここでどんな仕事をしていると考えている? 私たちをひとつの会社として成立させているのは、どんな点なのか?」
「えっと……この会社はベンチャーキャピタリストの会社です。なので、見込みのあるビジネスに投資をして……」
「間違いね」
「え、何と?」
「あなたは主要な要因を忘れているわ。会社としての私たちのアイデンティティは、女性が行うビジネスとしてのアイデンティティと固く結びついているの。女性とだけ仕事をする。投資をするのも女性が行うビジネスにだけ。そして、どうしても男性を雇わざるを得ない場合を除いては、女性しか雇用しない。あなたも、それは分かっていると思うけど? そういうわけで、あなたも私たちに同化しようとしてきたわけでしょ?」
「は、はい……」
「それは褒められるべきことだわ。本当に、あなたは、私が予想したよりはるかに先に進んできてくれた。会社に対するあなたの献身度は素晴らしい。そういうわけで、今ここであなたと会話しているのよ」
「というと?」
「まだ不十分だということ。確かに、ちょっとお化粧したり、スカートを履くことで、同化に役立ってはいるわ。でも、それだけだと、今くらいまでにしか昇進できないの。で、質問はというと、あなたは、この会社でどこまで出世したいのかということ」
「私は……できるだけ長くここにいたいと思っています」
「よろしい。大変よろしい。じゃあ、あなたに提案することにするわ。あなたが会社によりよく馴染めるように、会社としては、あなたが必要とする手術や他の医療に関する費用を負担することにいたします」
「え、何と? 手術? 医療費?」
「豊胸手術やホルモン投与などね。もちうろん、あなたはいままでと変わらず男性として自己認識し続けて構いません。そういうところで訴訟になることなど避けたいですから。ですが、あなたの自己認識の点以外では、あなたは外見も、振る舞いも、その他のことでも女性になるのです。それだけの忠誠心を見せてくれたら、その見返りとして、会社としては、あなたを昇進させる準備があります。この提案、どうかしら?」
「わ、私は……分りました。了解しました。そうすることにします」
「正しい判断だわ」
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