「あっ、いた、いた!」 レイブンがそう叫んだ。それからベティの手を取ってステージの上を歩きまわった。
ベティはかなり裾の短いスカートを履いている。だから、彼女、あの椅子にあまり露出せずにどうやって乗るんだろうと思ったんだけど、そんなに待たなくても答えはすぐに分かった。レイブンがベティを椅子のそばまで連れてくると、ベティはひょいと軽くジャンプして乗ってしまったから。すぐに居心地よさそうに乗っていた。
椅子はあたしとアダムがいる方向を向いている。だから、あたしたちにはベティの前のところが完璧に見えていた。ベティ自身は顔を横に向けて、お客さんたちを見ている。
こっちに見えるのは、あの無地の白いブラウスに締め付けられてる110センチのFカップの胸。それにいつも気になっている、あの大きな乳首の輪郭。
ベティは本気でこのSMシーンをやるつもりなの? でも、ベティはこっちを見て、ただ微笑むだけ。つか、彼女、あたしが彼女を見つめているのに気づいてるわ。
「オーケー。まず最初にしなくちゃいけないことは、この人の両脚をストラップで拘束すること。でも、居心地よいようにね。……ねえケイト、ちょっとお手伝いしてくれない?」
レイブンが急にあたしに声をかけた。