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ポルノ・クイーンの誕生 最終章 (18) 

この日は、初めてプロ女優としてカメラの前に立つことになっていたので、私は朝からとても興奮していた。朝食を、マーク、トレーシー、ヘレン、マリア、そしてもちろんビルと一緒に食べた。途中、マイクも加わった。私にサインして欲しい書類があるという。最初の書類は、二日前に撮った写真の出版許可書だった。

マイクはその書類に書かれていることを私に説明しようとしていたけれど、法律的なごちゃごちゃしたこととやらがいっぱいあって、マイクの言ってることの大半は、理解できなかった。私はあまり考えずに書類にサインした。マークは私が困るようなことは決してしないから、大丈夫だと思う。

私が最初の書類にサインすると、マイクはとても安心した様子だった。そして、すぐにもう2つ書類を出した。これは、これから撮影する映画と、その宣伝のために使う写真のための書類。すべての書類にサインすると、マイクは私の額にキスをし、がんばってねと言って立ち去った。

朝食を済ませた後、衣装部門に行ってお化粧と衣装決めをすることになっていた。衣装では、スカートはとても丈の短いミニスカートで、やっとパンティが見えないで済む程度だったし、トップの方はカット・オフのTシャツで胸の丘の下半分ほどが見えてしまうようなものだった。ブラジャーはくれなかったし、つけなさいとも言われなかった。

豊胸手術を受けた後、ブラなしでいるのは、この時が初めてだった。確かに、私の胸はつんと立っているし張りもあるのでブラジャーは必要なかったけれど、それでも、どういうわけか、ブラジャーをつけていないと、何か裸でいるような感覚があった。そこでTシャツの上に、ボタンは留めないままで、シルクのボタンダウンのブラウスを羽織った。

靴はハイヒールではなく、履き口のところにレース飾りがついた白いアンクル・ソックス(参考)と白いテニスシューズを与えられた。多分、春休みを楽しむ娘たちはセクシーなハイヒールなどは履かないからということなのかもしれない。その後、ピンク色のスーツケースを渡され、正面玄関に行くように言われた。

正面玄関に行くと、そこにはマークがいて、6人の他の女の子たちに話しをしていた。私が来るのを見て、マークが言った。

「良かった、これで全員集合だ。最初のシーンについては、君たち7人がバンから出てくるところを撮りたい。みんなでキャアキャアとはしゃいで出てきてほしい。君たちは春休みに入ったところで、みんなで大いに楽しもうとしているという設定を忘れないように。ステファニー? 君が最初に降りてくること。その後に続いて、サミー、ブリジット、アマンダ、サリー、トリキシーと続いて、最後がタバサだ。全員がバンから降りたら、運転手からスーツケースを受け取って、みんなでまとまってホテルに入り、ゆっくりとフロントの方に歩いて行くこと。いいね?」

全員でバンに乗り込み、撮影のキューが出るのを待った。待っている間、私は他の女の子たちを観察した。タバサは、この集まりの中で抜きんでて一番可愛い人だった。長いブロンドの髪の毛をしてて、完璧といえるスタイルで顔を縁取っている。とても女性的な顔つきをしてて、本当に、本物の女の子のように見えた。私よりも5センチほど身長が高く、ウエストはほっそりとして、女っぽい腰つきをしてる。胸も私のより大きいけれど、彼女の体つきにうまくマッチしてるみたい。

アマンダとサリーは、どちらかというと、私も含めた他の女の子よりは、女性っぽくなかった。正面から二人の顔を見たら、確かに女の子に見えるけれど、横から見たら、前は男だったんだなって分かるかもしれない。身体の点では、二人とも十分女性的で、細く長い脚に大きな胸が魅力的。でも、やっぱり、前は男だったのだなって思わせるところが残ってた。

バンのドアが開くのを待っているとき、運転手役の男の人について、サミーが突然、ジョークを飛ばした。それを聞いて、私たちは一斉に笑いだした。まるで女子高生の集団みたいに。マークでも、これ以上うまい段取りは計画できなかっただろう。というのも、運転手がドアを開けたとたん、バンの中から女たちの笑い声が聞こえた形になったから。



[2010/02/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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