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彼女の側から
こんなに夜遅くになっているとは気づかなかった。デジタル・ムービーをディスクに焼き付け、テレビで確認しながら見ているうちに、あっという間に時間が過ぎていた。2回目にそれを見ていた時に、ビックが帰ってきて、私が自慰をしているところを見たのだった。普通だったら、そういうところを見られて恥ずかしがったかもしれない。でも、彼の赤らんだ顔とビデオへの反応を見て、私は決めたのだった。彼が私の計画に加われるかどうか確めてみようと。
実際、彼は私に合わせてくれた。本当のところは、彼にはまだ達して欲しくなかった。というのも、彼をずっと興奮させたままにしておけば、私が用意しておいたブラとパンティのセットを着させられたと思ったから。今や、彼は一度、達してしまったので、私の仕事は少し難しくなるだろう。
夫をバスルームに連れて行った。彼は服を脱ぎ、シャワーを浴びようとしていた。
「そんなに急いではダメよ。レディなら下着を汚れたままにはしておかないものなの。特に、その下着、妻の物だったらなおさら。そのパンティ、染みの跡が残らないように、ちゃんと洗わなきゃダメよ。それにスラックスも」
「オーケー」
夫はそう言って私のピンクのパンティを手洗いし始めた。
「・・・でも、僕たちのこのゲーム、君はちょっと度を越して進めてると思わないかい?女の子を呼ぶような言い方で呼ばれたり、パンティを履いたりすることに、僕はちょっと居心地悪くなり始めているんだ。今日は一日中、勃起が治まらなかったよ。それに、これは確かだと思うんだが、僕の秘書のゲイルに、僕がパンティを履いていることを気づかれた気がするんだ。書類を取る時にしゃがんだんだが、その後、彼女、とても意味深な言い回しをしたんだよ。多分、彼女、スラックス越しに僕のパンティ・ラインを見たと思うんだ」
「ほんと? どんなこと言ったの?」
「僕のためにできることがあれば教えて欲しいとか、今夜はお楽しみくださいとか、そんなこと」
「でも、最初の言葉は、秘書なら当然、言いそうなことだわ。2つ目のは、裏の意味があるかもしれないわね。あなた、今夜はどこかに出かけるとか、そういうことは言わなかったんでしょう?」
「ああ、ちっとも。でも、僕がしゃがんだとき、彼女は、もう一度よく見ようと確めたようだった。パンティを見られたのはほぼ確かだと思っている。それを受けての2つ目の言葉だったから、それを言われた時には、僕は顔が真っ赤になってしまったよ。これが外にバレるのだけは、困るよ」
「そうねえ、明日、彼女とランチを一緒するから、その時、もし彼女が気づいたのだったら、私たち、ちょっとした遊びをしているのよって伝えておくわ。心配しないで。私は、彼女は分別を持ってくれると思うから」