激しいセックスの余韻から立ち直り、マンディと手をつないで落ち着いた時だった。新しいカップルが近づいてきた。それを見てマンディが言った。
「ジャスティン? こちらスベンと彼の奥様のサーシャよ」
俺は二人と握手し、挨拶をした。スベンもサーシャもきついフランス訛りの英語だった。
スベンは身体をかがめてマンディにキスをし、それから俺を見て言った。「私たち、昨日、君とケイトのプレーを見ていたんだよ」
「ええ、あなた、かなりすごいわね」 サーシャが強い訛りでそう言い、つま先立ちになって俺の頬に軽くキスした。
「準備はいいかい?」 と、スベンはマンディに問いかけた。そしてスベンとサーシャは、マンディの両脇に立ち、それぞれ彼女の手を握って、ステージに上がる階段へと連れて行った。
俺は、スベンとサーシャの前で素っ裸で立っていたのだが、それが全然気にならなかったのが不思議でならなかった。ともあれ、スベンもサーシャも服を着たまま、マンディをステージ上へ連れて行った。マンディはハイヒールを除いて、すでに素っ裸になってる。
俺は腰を降ろし、ショーを見ることにした。ふと足元を見るとマンディのGストリングが落ちていた。俺は、それを拾って鼻に近づけ、マンディの匂いを嗅いだ。
ステージでは、スベンがマンディの両腕を頭上にあげさせ、サーシャが手首に手錠をはめるところだった。スベンとサーシャは、30代の中ごろか後半の年齢のようだ。スベンは185センチで体重90キロくらいか。サーシャはもっと小さく、多分160センチで54キロくらいだろう。
俺は服を着はじめた。もう、だいぶ遅くなっているからだ。マンディのGストリングはお土産にすることにした。俺は、セックスした女から一つずつパンティをもらってコレクションにしているのかな、と思った。
隣のテーブルを見たら、例の女は、パートナーの股間の上に座って、上下に跳ねているところだった。彼女は、俺に微笑みかけ、ウインクをして見せた。その目は、セックスで感じまくってる女の目をしてた。マンディのパンティをポケットにしまいこみ、立ち上がり、らせん階段を目指してクラブの人ごみの中を進み始めた。
途中、赤毛の美しい女性に呼び止められた。その女性もストッキングとガーターだけの格好だった。
「こんにちは。昨日の夜のステージ、素敵だったわよ」 と彼女は立ち上がりながら僕に言った。
手を差し出し握手をしようとしたが、その女性は握手は望んでいなかったようだ。代わりに俺に近づき、唇にキスをしてきた。まるで夫婦がするようなキスだった。
「私の名前はマーティナ」 とキスの後、優しい声で言った。
顔に皺があるところから、この女性も年上なのだと分かった。多分、30代後半だろう。すごいおっぱいをしていて、左右の乳首には輪がぶら下がっていた。
「ジャスティンです」 と彼女の誘惑的な瞳を覗き込みながら返事した。
「ええ、あなたの名前は知ってるわ」 と俺の胸板に手を這わせ、それから股間へと撫でおろした。
「ケイトからあなたのことをいろいろ教えてもらったから…」 とズボンの上から俺のちんぽを握ってくる。
「この次は私としてね…」 と萎えたちんぽを握り続けながら言う。「向こうであなたがマンディとしてるのをずっと見てたのよ。もう私、すっかりエッチな気分になっちゃったわ」 と、ようやく股間から手を離してくれた。
「ちょっと3日ほどよそに行くんだけど、それから帰ったら、ぜひあなたをステージに引っ張り上げるつもり。を楽しみにしてるのよ」 と椅子に座り、濡れた女陰を俺にしっかりと見せつけた後、セクシーな脚を組んだ。
「こちらこそ、楽しみにしてます」 と言い、階段に通じるドアへと向かった。
らせん階段を登ると、その上ではケイトが待っていて、俺を迎えてくれた。
「それで? クラブ・カフスの最初の夜は、どうだった?」
今日のケイトは、裾の長い青いイブニング・ドレスを着ていた。良く似合ってる。
「素晴らしかったよ。ありがとう、ケイト」
軽くハグしあった後、ケイトは階段を一段降りかけ、ちょっと振り返って言った。「いつか、あなたがステージに出るのを楽しみにしてるわ。じゃあ、おやすみ、ジャスティン」 とケイトは低い位置から俺を見上げ、ウインクし、ゆっくりと階段を降りて行った。
ケイトの姿が見えなくなるまで見送り、俺は頭を左右に振りながら向きを変え、出口のドアに向かった。そこにはテッドがいて、俺のためにドアを開けてくれた。
「おやすみ」と言うと、「気をつけて帰りなよ」と声をかけてくれた。
外に出て、夜風に当たる。背中でドアが閉まる音が聞こえた。