「無垢の人質」 第8章 Innocent Pawn Ch. 08 by wishfulthinking
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これまでのあらすじ
イサベラはレオン・ドゥ・アンジェにさらわれ城に幽閉された。強引に処女を奪われ、繰り返し身体を奪われる。レオンは父を殺したイサベラの父への復讐として、彼女を奪い自分の子を産ませるつもりだったのである。嫉妬からイサベラに手を出したマリイを追放するレオン。しかし、やがてイサベラとレオンの間に愛が芽生え、イサベラは妊娠する。ある日、二人は何者かに襲われ、イサベラは父の城へと戻された。父はイサベラに下心を隠さない。父の話しによると彼の最愛の女性をレオンの父が奪い、決闘となりレオンの父を殺したという。マリイはレオンに追い出された恨みとして、イサベラに鞭を振るう。レオンはイサベラがいる部屋に忍び込み、二人は愛し合った。だがそこへイサベラの父が現れた。
イサベラは、父がローブを羽織っただけの姿で部屋の入口に立っているのを見て固唾をのんだ。ローブの紐は腰に緩く結ばれただけで、胸元が大きく開いて、ごわごわの黒い胸毛に覆われた厚い胸板をあらわにしている。
イサベラは震える手で、ガウンの裾を撫でて正した。部屋の暗さで紅潮した頬や、乱れたガウンが見えていないようにと祈った。
「おお、起きておったのか」
そう言い、静かにドアを閉める父親を見ながら、イサベラは恐怖感が身体の中に溢れてくるのを感じた。
父が、彼女のいるベッドへゆっくりと近づいてくる。イサベラは心臓が高鳴るのを感じた。月の光に照らされて、父の顔の陰影がはっきりと見えてくる。イサベラは身体を起こし、ベッドの上に正座した。その彼女の前に父はそびえ立った。
「ちょ、ちょっと、気分がすぐれなくって…」
すぐに部屋から出てくれるようにと祈りながら、嘘をついた。父が手を伸ばし、額に手をあてた。イサベラは思わず縮みあがった。
「熱があるようだな」 と父は呟いた。指を這わせ、彼女の柔らかな頬の肌を撫でた。そこは汗で湿っていた。「汗もかいているようだ。ガウンを脱いだ方が良いな」
「お、お願いです、お父上。私、できればひとりでいたいのですが…」
「馬鹿なことを言うでない、イサベラ。わしが脱ぐのを手伝ってやろう。この時間だ、メイドを呼ぶまでもなかろう」
父の大きな両手が、彼女の胸を触りながらガウンの小さな真珠のボタンへと這った。一つずつ、手を這わせながらボタンを外していく。まるで蜘蛛が肌を這いまわっているように感じられた。イサベラは、身体の震えを抑えようと目を閉じ、必死に耐えた。
イサベラは気が狂わんばかりになっていた。レオンが何かただならぬ状況であるのを察知し、自分を守ろうとする前に、何としても父に部屋から出ていってもらわなければならない。万が一、父が知ったら… 部下たちに城外を探し回らせている男が、今まさに、自分のベッドの下に隠れてると知ったら… ひとこと大声を上げるだけで、武装した衛兵たちがこの部屋に集まり、レオンの命が危険に晒されてしまう。
「お父上、それは、自分でできます」 とイサベラは冷たく囁き、あくまでも自分でボタンを外そうとするぎこちない父の手から逃れるように、身体を捩った。
だが、父は手を離さなず、乱暴に繊細なガウンの生地を引きちぎった。イサベラは、ハッと息をのんだ。コルセットに押し上げられた小さな乳丘の間の影を帯びた谷間があらわになった。
「どうも、せっかちになっていかんな」と父は呟きながら、ガウンの生地を押し広げ、薄地の綿のシュミーズの中、焦らすように影を見せてる、盛り上がったクリーム色の乳房と、その頂にあるバラ色の突起に目を落とした。
「お父上、いけません…」
父はイサベラをベッドに押し倒し、素早くその巨体で覆いかぶさると同時に、唇を重ねた。イサベラは顔をそむけようとしたが、手で顔をしっかり押さえられた。ぬめった舌が口の中へと滑りこもうと、突いてくる。
イサベラは父の腕に爪を立て、必死で抵抗したが、全体重でのしかかられているので、ベッドに張り付けられて動けない。
イサベラは泣き声をあげた。下唇を噛まれたからだ。噛まれた唇から出た血の味が、彼女の口の中に広がった。その口の中にとうとう父親の舌が滑り込んだ。
父の唾液の味に、イサベラは思わず吐きそうになった。必死でもがき暴れながら、両目の目じりに涙がどんどん溜まっていく。
父はイサベラはしっかり押さえつけながら、上半身を少し上げ、イサベラを見下ろした。その焦げ茶色の目に浮かぶ劣情の激しさに、イサベラは背筋に冷たいものが走るのを感じた。
「わしは、ずいぶん前からお前を味わおうと切望しておったのだよ。お前が子供のころに、すでにわしはお前に惹かれていたのだ。そんなお前の中に突き入れ、処女の証しを突き破り、男の種液で中を完璧なまでに満たすのを、どれだけ望んでいたことか。その時のお前が目を見張ってわしを受け止めるのを、どれだけ見たいと思っていたことか。その機会を奪ったあの男には、たっぷりと償わせるつもりだ。その後に、わしの手でそいつの惨めな人生を終わらせてやろう」