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誰とやったか知ってるぜ 第5章 (21) 

俺は、父の車を飛ばし、クラブに向かった。フェンスわきに駐車し、クラブの入口に行きカードキーを出し、ブザーを押した。

テッドが迎えに出てきて、俺は挨拶をし、中に進んだ。地下室に通じているらせん階段へ進む。階段を降りるのに合わせて、女のよがり声が聞こえてきた。下のクラブからの声ではない。もっと近いところでの声のようだった。階段を降りて行くと、声がどこから聞こえているのか分かった。

ケイトが階段の手すりに片足を乗せていた。そして、テッドでない用心棒が後ろから彼女を犯していた。ケイトの目が俺の目と合った。後ろからズンズン叩きこまれてていて、おっぱいがブルンブルンと揺れていた。

「ああっ、ジャスティン… 彼… ああっ、いいぃ… マークよ」 ケイトはそう言った後、眼を固く閉じて、感じ入った。

マークは俺にうなづいて挨拶をしていた。俺は二人の横をすり抜けて階段を降り続け、下に降りた。廊下を進みクラブへのドアを開けた。

まっすぐバーのところに行き、ステージ・ショーのリストを見た。すでに数人、書き込んである。その最後のところに俺の名前を書き込んだ。

ここにいると誘惑が多すぎて、今夜の計画が台無しになってしまうと思ったので、一度、クラブから出ることに決めた。地下のクラブから出て、らせん階段へと戻る。マークはまだケイトにズンズンと打ち込みを続けていた。二人の横をすり抜け、うえに上がり、別のカップルのIDカードを調べているテッドの横を通って、外に出た。

父親のバンに乗り、一度、グラフ先生の家の前を通ってみることにした。客が来ると言っていたが本当だろうか?

先生の家の前の通りに入り、ゆっくりと車を進めた。玄関前に車が4台あり、通りにも2台停まっていた。確かに来客があるようだ。これだと、グラフ先生が家を抜け出るにしても、もうしばらく時間がかかりそうだ。

そこで俺はブラッドの母親の方を確かめることにした。ひょっとして、またあの男のところに行ってるかもしれない。例の男の家がある道路へと車を走らせると、案の定、ブラッドの母親の車が路上に止まっているのが見えた。

車を横に寄せ、止めて、しばらく時間をつぶした。もう少しカネが必要だ。俺にとって、カネを得るとしたらステファニーからしか考えられない。現金を得るには、ステファニーを脅迫する別の方法を考えなければならない。今度はどうするか…。そんなことを考えていたら、男の家からステファニーが出てくるのが見えた。

俺はとっさに運転席に身を沈め、隠れた。恐る恐る顔を上げてみると、ステファニーは男の腕に抱かれているところだった。まるで若い恋人同士のように玄関先でキスしている。ブラッドの母親が浮気をしているなんて、正直、いまだに信じられない。確かにセクシーな女だが、ずっと幸せな結婚生活を送っているとばかり思っていた。41歳だが、それより10歳は若く見える。二人はようやく身体を離し、ステファニーは自分の車に乗り込み、去って行った。

俺は、2分ほど時間を置いてから、車を動かした。またグラフ先生の家の方へ行ってみた。今は玄関先に3台しか車がない。通りに停まっていた2台もなくなっていた。

急に玄関が開き、中から来客と一緒にグラフ先生が出てきた。どうやらパーティは終わりに差しかかっているようだ。

俺はまたクラブへ向かった。通りに駐車し、IDカードを持ってブザーを押した。再びテッドに出迎えられる。

「やあ、テッド」

「おう、ジャスティン」 とテッドは俺のIDを見ながら答えた。

「テッド…ちょっと頼みがあるんだが」

「いいとも。何だ?」 

「もう少しすると、俺のゲスト・パスを持った女がここに来ることになっているんだが、その時、君にその女をエスコートしてほしいんだよ。下のクラブまで連れて行って、ステージの前の開いてるテーブルに座らせ、飲み物を注文してやってほしいんだ」

「ああ、いいぜ。それくらいならできる。その女、あんたのゲスト・パスを持ってるって言ったよな?」

「ああ」

「だったら大丈夫だ」

「ありがとう」 と俺は言い、ポケットから20ドル札を出した。そして、握手しながら、それをテッドに握らせた。

「分かってるじゃねえか」 と、テッドは、廊下を進む俺の背中に声をかけた。



[2010/06/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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