クラブに降りて行った。ものすごい混みようで驚いた。テーブルの間を通り、進んでいくが、いつもとは違った客層のようだった。ともあれ、ステージの前に空いているテーブルがあったので、バー・カウンターに行き、「予約済み」のプレートをもらい、そのテーブルのひとつに置いた。
それから、またカウンターに戻り、そこに座った。両隣りには男が座っていた。二人とも、すでにしこたま飲んでいて、泥酔寸前の様子だった。
左に座っていた男が、トップレスの綺麗なバーテン女に、もう充分飲んだから帰ると言ってるのが聞こえた。
「だったら、こっちの彼もいっしょに連れ帰ったら?」 と彼女は俺の右に座ってるもう一人の酔っ払いを指さした。
「おい、帰るぞ!」と男は呟きながら立ち上がった。二人ともアルコールの臭いをぷんぷんさせながら帰って行った。
「で、こちらのお若い方は? 何が飲みたい?」と美人のバーテンが俺に訊いた。
「バカルディ(
参考)のコーラ割りを」
俺の注文を受けて、グラスを取ろうと手を伸ばす彼女を見た。たぷたぷと揺れる乳房が本当に美しい。乳首が立っているのが見える。
「名前は?」 と彼女は、飲み物を出しながら、俺の目を覗き込むようにして訊いた。
「ジャスティン」 と俺は一口啜り、答えた。
「私はポーラ」 とバーテンは俺に手を伸ばし、握手を求めた。
握手をしつつも、俺の目は揺れる彼女のおっぱいにくぎ付けだった。こんなに細い体つきをしてるのに、グレープフルーツのサイズのおっぱいをしてるとは、信じられない。
バーは暇そうだったので、俺とポーラはちょっと雑談をした。それからスツールを回して、カウンターに背中を預け、離れた所からステージのショーを見た。今は、女が二人、シックスナインの体位になって熱っぽく愛撫しあっていて、三人目の女が二人の尻を鞭で叩いていた。これが、この三人の美女たちの夢なのだろう。それを見てるうちに、いやがおうにも勃起してきてしまう。
だんだんと時間がすぎて行く。いくつもショーを見ていた。俺は、すっかり興奮してしまい、もはや我慢ができなくなっていた。やっぱり今夜はグラフ先生は来ないつもりなのか… そう思い始めていた。リストのところに行って見てみると、俺の予約の順番が来る前に、まだ四組残っている。またバーに戻ると、ポーラが飲み物のおかわりを出した。
時計を見ながら、「早く来いよ!」とひとりごとを言いながら、カウンター席に座り、グラフ先生が来るのを待った。
ちょうどそのとき、クラブに入るドアが開いた。テッドが入ってくる。そして、その後ろに腕を組まれて彼にエスコートされながらグラフ先生が入ってきたのだった。テーブルの間を歩き、俺が予約したテーブルに向かっている。
心臓がどきどきした。俺が買ってやった黒いミニのドレスを着ている。実にセクシーだ。歩みを進めるたびに、ストッキングのちょっと上、ドレスの裾の間に、あのクリーム色の生肌の太ももがチラ、チラと見える。ハイヒールによって、まさに完璧と言えるセクシーさになっている。
グラフ先生は、堂々と自信を持って歩いているように見えた。それでも、あの首につけているカラーを見れば、先生が完全に俺のモノであり、俺の指示通りになっていることが分かる。