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誰とやったか知ってるぜ 第5章 (24) 


ズシン、ズシンと低音のビート音楽が鳴り続け、照明がクラブ全体をぐるぐる回り、照らし続ける。そんな中、グラフ先生は、突然びっくりして椅子から跳ね跳びそうになった。隣のテーブルで女を犯していた男が先生の前に立ちはだかったからだ。

男は先生の手をつかみ、引っ張り上げ、自分のちんぽにあてがった。先生は何が起こってるか信じられない面持ちで、男の目を見つめたままだった。男は先生を見降ろしたまま、ゆっくりと先生の手の指を曲げさせ、濡れてヒクヒクいっている勃起を握らせた。

男はそのままゆっくりと腰を動かし、握らせたちんぽを先生の手を使って擦り始めた。同時に片手を先生の後頭部にあてがった。そして、ゆっくりと先生の顔を勃起へと引き寄せる。

先生は抵抗しようとしていたが、巨体の男の力に勝てるはずがなかった。よっぽど悔しいのだろう、唇に男の分身を押しつけられ、先生の頬に涙が伝うのが見えた。

突然、男は先生の後頭部から手を離し、首へと降ろし、ギュッと握った。先生は首を絞められ、本能的に口を開いた。そして文句を言う間もなく、男の勃起を喉奥まで突っ込まれてしまった。

このクラブの雰囲気からして、こういうことが起きる可能性がかすかにあるかもしれないとは思っていたが、俺は、こういう展開は計画に入れていなかったので、ヤバいことになったと思った。これは止めなければならない。そうは思ったが、それはできない。もしそんなことをしたら、俺が今まで先生を操ってきたことがバレてしまうからだ。俺の正体を先生にバラしても良い時期には、まだなっていない。

男は激しく腰を前後に動かし始めた。しゃにむに先生の口を犯している。先生は必死になって両腕を振りまわし抵抗したが、男の方が圧倒的に腕力では上回る。男は、勃起の根元まで先生の喉奥に突き立てるだけだった。

少しすると、男がイキそうな顔になり、腰を小刻みに動かすのが見えた。先生が咽るのも見えた。男が射精したのだろう。男はことが済むと、目を開け、乱暴に先生の口から引き抜いた。

先生はゲホゲホと咳き込みながら座っていた。何度も飲み物を飲んでいる。ウェイトレスが通りかかった時、トイレがどこにあるかを訊くのが見えた。ウェイトレスはトイレの方向を指さし、先生が急いでそちらに向かうのが見えた。辛い目にあった後とはいえ、クラブの照明の中、あのハイヒールを履いて歩く先生の姿は実にセクシーだ。

ステージに目を戻すと、男が相手の女にアナル・セックスをしているところだった。かなり激しい行為で、観客の中には、ステージ脇にまで来て見ている者もいた。

視界の隅で、トイレのドアが開き、グラフ先生が出てくるのが見えた。隣のテーブルにいた3人組がいなくなっているのを見て、先生はちょっと安心した様子だった。

先生はスツールに座り、脚を組み、再びステージのショーを見はじめた。ビートの効いた音楽とセックスをする男女を何組も目の当たりにし、先生はみるみる性的興奮で落ち着かなくなってきてるのが見て取れた。

ステージでは男が女のアヌスからペニスを引き抜き、女の尻全体に白濁を振りまいたところだった。これは、俺の出番が来たことを知らせる合図でもある。リストでは、次にステージに上がるのは俺と先生となっているからだ。

ポケットに手を入れ、家から持ってきた黒いスカーフを取り出した。そしてクラブの壁伝いに歩くようにして、先生の真後ろへと移動し始めた。他の客たちがいるテーブルの間を徐々に進み、注意深く先生の真後ろへと移動する。

先生の後ろに立ったが、少し震えてくるのを感じた。一度、深呼吸をして自分を落ち着かせ、それからスカーフをゆっくりと先生の顔の前に回し、目隠しをした。

音楽が轟き鳴ってはいたが、先生が小さな悲鳴を上げるのが聞こえた。その瞬間、身体全体を強張らせるのも見た。スカーフを先生の頭の後ろで結び付ける。先生の身体が熱を帯びているのを感じた。素肌の首筋がカッと熱くなっているのが分かる。

座ってる先生を肩越しに見降ろした。スカートは以前にも増して捲り上がっていて、ストッキングの上、クリームのような生肌の太ももがいっそう露出していた。そのしっとりと柔らかな白肌に、黒いガーター・ストラップがアクセントを加えている。ガーター・ストラップは、一方の端はストッキングとつながり、もう一方はドレスの中に消えていた。目が離せなくなったのは、組んだ美脚だ。プラットフォーム・ハイヒールのストラップが、その美しいふくらはぎに巻きつき、先生の美脚を100万ドルの価値があるように見せている。さらに、くるぶしについたゴールドのアンクレットも脚をいっそう美しく見せていた。だが、先生の服装でもっともエロティックなものはというと、ゴールドの鋲がいくつも施された黒皮の首輪だろう。

ステージには先のカップルがまだいたので、先生は脚を組んで椅子に座ったままでいた。俺は先生の両肩に手を当て、顔を耳元に近づけ、囁いた。

「お前は、これから世界中にお前のご主人様は誰かを教えてあげるのだ」

グラフ先生は小さなうめき声を上げ、ゆっくりと頭を縦に動かして、頷いた。



[2010/08/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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