彼女の身体を熟知したレオンの指に操られ、イサベラの腰はひとりでに動き続けた。女の部分は湿り気を帯び、自然と彼を迎え入れられるように口を開き、何も拒否できなくなっていく。そして、レオンも、外見ほど冷静になっているわけではないことをイサベラは知っていた。それは彼の熱く燃える瞳を見ればわかることだった。
イサベラは視線を落とし、彼の引きしまった腹部の先に目をやった。そこでは、金色の巻き毛の中から重たげな肉柱が頭をもたげ、固く、膨らんで、光沢を湛えてそびえていた。
「あなたが欲しいの」 とイサベラは視線を上げ、彼の瞳をまっすぐに見つめながら呟いた。「いますぐ…私の中に…」
イサベラは、レオンがその巨体をかすかに震わせるのを見た。それに乾いた笑い声が彼の口から洩れるのを聞いた。
「まずはそこからだ」
レオンはそう言って立ち上がり、イサベラの太ももの間に身体を割り入れた。そして手のひらで彼女の顔を挟み、キスをした。力のこもったキスだった。
イサベラは、背中を反らせるようにしてレオンに身体を寄せた。そして自分の熱を帯びた部分を、彼の固い、脈動する分身に押し付けた。レオンはキスをしながらうめき声を上げた。
イサベラは、レオンの分身の先端が濡れた肉襞を探るのを感じ、彼の腰にまわした手に力を入れた。両手の指がレオンの逞しい腰に食い込む。レオンの分身は、彼女の濡れた割れ目に沿って滑り込み、やがて滴を湛えた入口を探り当てた。
分身の頭部は、彼女のその入口をつつき、侵入を開始した。力強い挿入で、イサベラの狭い肉壁に割り込み、一気に行き止まりになるところまで貫く。イサベラは、苦痛とも喜びともとれる声を上げて、それを受け止めた。
「俺に隠していることがあるはずだ」
レオンはイサベラの耳元にそう熱く囁きかけ、抜き差しの動きを開始した。ゆっくりと引き下がっては、凶暴とも言える力強さで貫き戻す。イサベラは貫かれるたびに、身体からすべての呼気を押しだされるような気がした。
レオンの巨大な分身に深々と貫かれ、女の部分を拡張される。すべてを受け入れている。そんな状態で、イサベラはほとんど考えることができなかった。
本能的にイサベラは両脚を広げレオンの腰に巻き付けていた。身体が彼を勝手に引き寄せようとする。全身が彼を包みこもうとして、よじれ、身もだえする。
「言ってくれ」
狭いサイドテーブルの上にイサベラの身体を乗せたまま、レオンは本格的に動き始めた。獣のような荒々しさでイサベラを奪い続ける。逞しい肉柱で、イサベラの屈服した肉襞をさらに突き刺し続ける。
レオンは片手を出し、イサベラの乳房を我が物のように握りしめた。親指が疼く突起を荒々しく擦った。その痛みに似た快感はイサベラの太ももの間に熱い刺激を送り込み、彼女の全身を震わせる。イサベラは、どうすることもできず、ただ喘ぎ声を漏らすだけだった。
「レ、レオン…お願い… 何も分からないわ。考えられないの…」 なおも彼の身体を引き寄せようと背を反らせ、股間と乳房を前に突き出しながらイサベラは喘いだ。
突然、レオンは中に入ったまま動きを止めた。イサベラは頼りなげな泣き声をあげた。その仕打ちに苦情を言うように、彼女の身体がうねり、彼女の女の部分は、ひとりでに収縮と弛緩を繰り返した。それを受けてレオンは思わずうめき声を上げた。
レオンは少し身体を離し、イサベラの乳房の上のところに手を当て、そこに視線を落とした。
「お前のここの中にあるものを俺に話してくれないか」
イサベラは緑色の瞳を大きく見開き、レオンの燃えるような瞳を見つめた。彼女の唇が開き、音のない溜息が洩れた。
「さあ、イサベラ… ここにあるものがお前の秘密だ。話してくれ」
イサベラは、乾いた唇を舐め、湿らせた。「私は… あなたは、私の気持ちを知ってるはず…」
レオンはなおも睨み据えた。イサベラは体内を侵入している太い肉柱に踊らされているように、身をくねらさせた。
「お前の口から聞きたいんだ」
くね回るイサベラの腰をレオンは握り、押さえた。指先が柔肌に食い込む。レオンは、貫き続けたいという衝動を堪えながら、イサベラの身体を固定した。
イサベラはうなだれ、視線を落とし、恥ずかしげに言葉を呟いた。レオンは彼女のあごに指を当て、顔を上げさせた。イサベラは、彼の問いかけるような熱い視線を見た。
「愛しているの」
とうとうイサベラはそう囁いた。レオンの口元に笑みが浮かび、眼が輝いた。
「ありがとう」
そう言いレオンは唇を重ねた。彼の舌はイサベラの口腔内、最も深く濡れたところへと忍び込んだ。