ためらいつつも、妻の陰部に舌を突き入れました。最初に感じた味は、トムの出したザーメンの味でした。
顔を上げて見ると、トムは首を曲げて妻の顔に顔を近づけていました。二人とも、ねっとりと舌を絡ませ合いながら、お互いの顔を撫であっていました。まるで、セックスをした後の余韻に浸る恋人同士のように見えました。
その様子を見ながら、私は妻の陰部からトムの精液を舐めはじめました。すべてを舐め取るには、どうしても、ズルズルと啜るようにしなければなりません。ぴちゃぴちゃ、ズルズルと音を立てて舐めていると、二人ともその音に気づき、私を見て笑っていました。
私は人気を独り占めしようと思い、本気になって妻の陰部を舐め吸いし始めました。
トムは妻の乳首をつねり始めました。刺激を受けて妻はよがり声を上げ、腰を激しくうねらせました。イキそうになっているようです。すっかり自制できなくなっているらしく、舌を突き入れるたびに、妻の膀胱から少しずつおしっこが漏れ、私の口に入ってきました。
やがて妻が身体をがくがく震わせ始めました。ほとんど痙攣しているような感じです。そして、もうこれ以上、耐えられないと言わんばかりに、私を押しのけました。
妻は、ハアハアと息を荒げながら、眼を閉じて横になっていました。何秒かに一回の割合で、ビクッ、ビクッと身体を痙攣させていました。トムは、そんな妻の首筋にキスをし、お腹を擦っていました。
妻がオーガズムから少し落ち着いたのを見計らって、私は這い上がって、妻の上に乗り、バギナの入口にペニスをあてがいました。挿入はあっけないほど簡単で、ぬるりと入って行きました。トムは少し引き下がって場所を作ってくれました。
妻は私が入ってきたことに、ほとんど気づいていない様子で、ずっと目を閉じたままでした。出し入れの動きを始めると、妻は手探りでトムのペニスを探し始めました。目は閉じたままで、一度も私を見ていませんでした。
妻は手でトムのペニスを見つけると、薄眼を開けて、それが再び完全に勃起しているのを見ました。ですが、何かパニックに襲われたかのように急に目を開け、私の両肩に手を突き、押し返そうとしました。カッと目を見開いて私を睨みつけ、私を押しのけようとするのです。
私は、すぐにもイキそうになっていたので、押し返されても、離れませんでした。後もう少しのところで、射精できそうだったからです。
すると妻は色気も何もない声で言いました。
「ダメよ…抜いて。……抜いてって言ってるの、デビッド!…今すぐ!」
妻が私のことをデビッドと呼ぶ時は、真剣になっていることの証拠です。そして、妻は本気になって全力で私から逃れようとし始めました。
私は本当に射精寸前まで来ていたのですが、しかたないと諦め、妻から抜けました。
妻のところから離れようとした時、私の腰にトムの腰が当たりました。トムは私の後釜に座ろうとすでに待ち構えていたのです。妻はトムの顔を見て再びにっこりとした笑顔になり、トムも妻を見て微笑みました。
私は、また元のように、ベッドわきに立ちました。トムはすぐさま妻に挿入し、再び出し入れを始めました。二人とも、まるで恋人同士のように、ぴったりと唇を重ね、舌を絡ませ合いながら連結を続けていました。唇が離れるのは、妻が悩ましい声をあげ、喘ぎ声を漏らす時だけ。
やがてトムは妻の両脚を肩に担ぎ、激しいピストン運動を始めました。二人の身体がぶつかりあうリズミカルな音が寝室に轟きます。ベッドも、ほとんど壊れそうなくらいにぐらぐら揺れ、ギシギシときしみ音がなっていました。
こういう細かなことがこれほど鮮明に思い出されるのは不思議なことです。
やがて妻は、喘ぎ声に混じって、私に語りかけ始めました。
「坊や? ママはこういう大きなおちんちんが大好きなの。こういうおちんちんじゃなきゃダメ…あぁ、いいぃ……感じる……これが欲しかったのよ、ママは…こういう男らしいおちんちんが…うっ! うぅぅぅ…ああん…いいぃぃ…」
そうするうちトムは、一度、根元までずぶりと突き入れ、そのまま止まり、少し膝立ち気味になりました。そして妻の左右の足首を握って広げました。さらに奥まで結合を深めるためでしょう。
すると妻は、また、例の事務的な声に戻って私に言いました。
「デビッド、私たちが終わるまで寝室の外で待っててくれない?」
私が躊躇っていると、「トムと二人っきりになりたいのよ、分からないの?」と言いました。
私は、侮辱された気分で寝室のドアに向かいました。出ようとする時、さらに悪いことにトムがこう言って私に追い打ちをかけたのでした。
「おい、お前の大好きなディルドも忘れずに持って行けよ」
二人は声に出して笑っていました。私は寝室から出て、ドアの向こうに立ち、部屋の中の二人を見ながらペニスを擦りました。
二人はまた行為を始めていました。ですが、少し経った後、妻が何かをトムの耳に囁き、トムは動きを止めました。トムは振り返り、妻は首を持ち上げて、二人して私を睨みつけました。
「あなた…お願いだから、ドアを閉めてよ」
私がぐずぐずしていると、妻は、また例のがっかりしたような顔をして私を見るのでした。
私はドアノブを握り、ドアを閉めました。廊下の寝室側の壁に背中を預け、そのまま、ずるずると背中を引きずるようにしてしゃがみ込みました。
寝室からは妻の淫らな声が聞こえました。よくわかりませんが、どうやら、またオーガズムに達しているような声です。私も、その声を聞きながら自慰をし、射精しました。
その後どのくらい経ったか、私が、つけっぱなしだったテレビを消しにリビングルームに行った時も、二人はまだ行為を続けていました。
私がディナーの後の汚れた食器を洗っていた間に、二人は終えていたのでしょう。寝室からは声が聞こえなくなっていました。多分、ベッドの上で妻とトムは互いに抱き合って余韻を楽しんでいるに違いありません。
私は廊下で射精した後は、もう、前ほど、この出来事に興奮を感じなくなっていました。何も聞きたくないし、見たくない。この時点では、もう私の中では終わったことになっていました。
このことも、皆さんへのアドバイスと言えます。いったん射精してしまうと、まったく異なった風景になってしまうということです。何か性的に興奮できる状況ではなく、ただ単に、自分の妻が自分の家で他の男とやっているだけのことに感じられてしまうということです。だから、射精には気をつけるように。射精するなら、おおかた終わりになった頃にするように計画することです。というのも、状況が非常に感情を高ぶらせ、かつ消耗させるものだけに、一度、射精してしまうと、もう充分だと感じてしまうからです。
それから20分ほどした後、妻が寝室から現れました。トムは服を着て、妻は髪を乱したままバスローブを羽織っていました。二人は仲良さそうに手をつないで出てきました。
玄関まで来ると、妻は、私が見ているにもかかわらず、両腕を彼の首に絡めてしがみつき、長々と愛情たっぷりなフレンチキスをしました。トムは私の目を見て、軽く頷き、それから妻を見て、その後、帰って行きました。
……これが、私の妻が性的に奔放になった最初の出来事です。すべて実話で、私の身に実際に起きたことなのです。
おわり