僕はアンジーに顔を上げさせた。そして、僕は気にしていないことを伝える意味で優しくキスをした。彼女は、僕のキスにすぐに反応し、心を溶かし始め、やがて僕たちは再び情熱的にキスをしていた。アンジーは、僕が彼女を理解していることを示す印を必要としていたようだ。この時のキスは、彼女が求めていた印となったのだろう。
二人の欲望が高まり、抑えきれなくなってしまう前に、アンジーは僕を止めた。
「もう一度、私を愛してほしいと思ってるけど、その前に、二つのことのうち、どちらかをしたいわ。私、身体がこんなにベトベトした感じでいるの嫌なの。だから、一つ目は、一緒にシャワーを浴びて、さっぱりすること。もうひとつは、多分、嫌がるとは思うけど、あなたがあることをしてくれること…そのどちらか」
アンジーは、ふたつめのことをはっきり言わなかったので、僕は訊き返した。「ベトベト感をなくすもう一つの方法って?」
アンジーは顔を上げて僕を見た。全身を真っ赤に火照らせながら、彼女は言った。
「実は、二年ほど前につきあっていた男の人がしてくれたことなの。それをされている時に、それまでで一番のオーガズムを感じることができたの」
まだ、はっきりと言ってくれないので、僕はまた訊き返した。すると、彼女はこう答えた。
「その人は、私とセックスした後、よく、もう一度、私のあそこに顔を寄せて、舌であそこをきれいにしてくれたのよ。私も気持ち良かったけど、彼も同じくらい楽しんでいたみたいなの」 そして思い出し笑いをしながら言った。「うふふ…彼、そのことをクリームパイを食べるって呼んでいたわ」
僕は、その男がしたことを聞いて、ごくりと音を立てて唾を飲んだ。
「ああ…じゃあ、やっぱりシャワーを浴びた方が良さそうだな…」
アンジーは僕が怖気づいたのを見て笑い出した。
「アハハ、そのようね。私も、あなたが私の中に出したばっかりの気持ち悪いスペルマをあなたに舐めてほしいなんて思わないもの」
どうやらアンジーは、僕を心の狭い人間になった気持ちにさせるコツをつかんでいるのは確かだった。
アンジーのバスルームは、実に豪華で美しかった。広さは僕の寝室とリビングを合わせたほどもあった。大きなシャワールームに、ジェット・バス付きの大きな浴槽。カウンターの天板は大理石でできていて、床はイタリア風のタイル張りだった。
アンジーは使い捨ての洗浄機で身体の中を洗い、その後、僕が使っていたシャワールームに入ってきた。シャワーは、ヘッドが自由に動かせて、身体の好きな部分にお湯を当てられるようになっているので、実に気持ち良かった。それに、シャワーを浴びながらアンジーと一緒にしたことも、実に気持ち良かった。
僕がシャワーで汗を流し終わると、アンジーは僕の前にひざまずいて、再びフェラをしてくれた。僕はすぐに完全に勃起し、オーガズムぎりぎりまでになったが、彼女は最後の瞬間のところで止めてしまった。アンジーはどうしてやめてしまったのだろうか。さっき、彼女の昔のボーイフレンドのように口で清めることを僕がしなかったことと関係があったのか、それとも、僕がいちど出してしまうと、また勃起するのが難しくなるだろうと思ったからだろうか。僕には分からない。
ともかく、その後に彼女が取った行動に僕は驚いた。アンジーはシャワールームの床に寝そべって、僕にその場でエッチしてと言ったのだった。僕は、きれいになった彼女のあそこをもう一度、舐めたいと思ったけれど、アンジーはそれより僕のペニスの方を求めた。僕は、この機会が、僕が彼女の問題を理解していることを示す良い機会になると考えた。つまり、僕は、片腕で自分の身体を支えながら、もう片手で彼女のクリトリスをいじりながらセックスをしたのである。
今回は、アンジーは驚くほど急速にオーガズムに達した。僕の数えたところ、僕が射精してしまうまでに、彼女は5回か6回はオーガズムに達していたようだった。
射精し、二人の呼吸が元通りになると、アンジーは僕の顔を引き寄せ、キスをした。シャワーは出しっぱなしだった。シャワーに打たれながら、僕たちは横になったままキスを続け、余韻を楽しみながら、身体の疲労が回復するのを待ったのだった。