デビーとアンジェラは「イエス」と答えた。バーバラとティナはためらっていたが、最後にはやっぱり「イエス」と答えた。
「みんな、もう半分まで来たね」と俺は言った。「それじゃあ、第6問に行くよ。…あなたは口でされるのは好きですか?」
「もうたくさん!」とティナが叫んだ。立ち上がって「もう、帰りましょう」と言う。バーバラも立ち上がりティナに続いた。
「どこに行くのよ?」とアンジェラが二人に訊いた。
「もう、こんな話しうんざりよ。どこか別の場所に行きましょう。あまり変な男たちがいないところに」 ティナが答えた。「変な男たち」と言いながら俺の方を睨みつけていた。
するとアンジェラは、「あなたたち、行きたかったら行ってもいいわよ。でも私はもう少しここにいるわ」と応え、デビーの顔を見て訊いた。「デビー? あなたもここにいる?」
デビーは、どうしようかと迷ってる顔で、ティナとアンジェラを交互に見ていた。しかし、すぐに好奇心にあふれた表情が顔に戻ってきた。
「私も、もう少しここにいるわ」
バーバラとティナは出口に向かった。この二人は10の質問の最後まで行けないだろうと、前から思っていたとおりだった。だが、俺はまだ意気揚揚としていた。デビーとアンジェラこそが4人の中で絶品だったから。二人が着てる、あの丈が短く身体にピッチリと密着した服装。そいつを見てるだけで、俺の股間が早くも反応していた。
俺は続けた。
「それで、お二人さん、君たちの答えは?」
二人ともイエスと答えた。
俺は、質問を続ける前に、ちょっとブレークを入れることにした。
「何か飲み物を注文しよう」 と言い、ウェイトレスを呼んだ。
アンジェラはビールのお代りをするかわりにウオッカ・セブン(
参考)を注文し、デビーもアンジェラに従って同じものを注文した。ビルと俺は、引き続きライト・ビアを注文した。
まだハッピーアワー(
参考)の時間帯だった。強めのリキュール類を注文したお客には、余分に2杯分サービスされる。アンジェラは、すぐに一杯目を飲みほした。デビーは、それよりもちょっとゆっくりと飲み続けた。
「でも、君たち、どうしてお友達と一緒に帰らなかったの?」 と訊いてみた。
「どんな質問が残っているのか、最後まで聞きたかったから」とアンジェラが答えた。「…あなたたち1000ドル出すなんてないだろうなとは思っているけど、ハッタリにつきあっても問題ないと思って」
ビルが返事した。 「いや、お金は本当だよ。今年になって、もう、賞金として3000ドルは出してきてるんだ」
アンジェラの顔に浮かんだ表情から、彼女が、このゲームの行きつく先をおおむね想像できているのが分かった。想像できてるにもかかわらず、アンジェラは質問ゲームを続ける気でいる。これは有望だ。
「ところで、ちょっと訊いてもいいかなあ? 君たち二人は、どうしてそんなセクシーな服を着ているの?」
アンジェラが答えた。「う~ん、何と言うか、私がここの学校に通っていた頃には、こういう服を着たことが一度もなかったのよ。私を見せびらかすチャンスは、今回が最後のチャンスだと思ったわけ。そのもくろみ、成功したみたいよね? 私たちあなた方の興味を惹いたわけだから」
ビルが反応した。「間違いないよ。確かに俺は君たちに興味を惹かれたよ。君たち二人みたいに綺麗な女の人を見たのは、ずいぶん久しぶりだよ」
それを聞いてデビーは、ぽっと顔を赤らめた。アンジェラが答えた。「あら、ありがとう」
俺はデビーに質問した。「君はどうなの、デビー? 君は、いつもこういう服装をして、男どもを狂わせているの?」
「そんなことないの。本当のことを言うと、私、アンジェラに引っ張られて、キャンパスの近くにある、こういう服を売っている小さなブティックに連れて行かれたのよ。いろんな服を試着して、楽しかったわ。それで、アンジェラに、今夜のためにこの服を買いなさいよって説得されちゃって…」
「これ以上の選択はないね。素敵だよ」とビル。
「じゃあ君たちは、俺たちのような哀れな男たちを焦らすためだけに、街に出てきたのかな?」と俺は言った。
「まあ、そんなところね」とアンジェラが言った。
一方のデビーは微笑んで、また顔を赤らめた。彼女は居心地が悪そうに座りなおして、脚を組んだ。デビーはこういう会話でちょっと興奮してきてるのかもしれないと俺はにらんだ。アンジェラが催促した。
「それで? 質問の続きは?」
「オーケー。どうやら二人とも続きをしたいようだね」
「いいわよ、続けて」とアンジェラ。デビーも、前のように好奇心にあふれた表情が顔に戻った。
「二人とも口でされるのは好きですかという質問にイエスと答えたね。それで第7問はというと、あなたはお口でするのは好きですか?」
アンジェラはニヤリと笑い、自信ありげにイエスと答えた。デビーは恥ずかしそうに微笑んで、小さな声でイエスと答えた。
俺は心臓の鼓動が早まるのを感じた。残りの3問は、かなり手強いのは知っている。
「最後の3問は難しいよ。気が向かなかったら、いつでもやめていいよ」
そう言うとデビーが言った。「7問目までいったんですもの、続けるわ」
「いま、君が『いった』って言ったのは意味深だね。第8問。あなたはスペルマの味が好きですか?」
アンジェラはますます笑顔になって、イエスと答えた。多分、予想していた通りになってると思ってるのだろう。
デビーは、また居心地悪そうに腰をくねらせ座りなおした。
「ほんとに個人的なことを訊いてくるのね…」
それを聞いて、俺は、デビーは脱落してしまったかと思った。でも、何か言おうする前に、デビーはイエスと答えた。そして、その瞬間、俺は内心、ほっと安堵した。
俺は続けた。
「第9問。あなたはお尻にされてもいいですか?」
それまで笑っていたアンジェラの顔から、一瞬にして笑みが消えた。
その代わり、淫らな表情が顔に浮かんだ。アンジェラはかすれた声でイエスと答えた。アンジェラの勝利の見込みが一気に高まった。
デビーはちょっと迷っているような顔をしていた。
「…どういう意味? ……アナルセックスのこと?」
俺は首を縦に振った。デビーは、またも腰をくねらせ座りなおした。そして、ちょっとうつむき、おどおどした感じでイエスと答えた。
俺は最後の質問のことを考え、ニヤリと笑った。
「さあ、とうとう最後の質問まで来たよ。もし二人ともイエスと答えたら、今夜が終わる前に、二人で1000ドルを山分けすることになる」
アンジェラは二杯目のグラスに残っていたお酒を一気に飲み干した。デビーは二杯目をおかわりしたばかりだったが、グラスの半分まで一気に飲んだ。
「第10問。あなたが今夜これまでの質問でイエスと答えてきたことを実地に証明してくれるでしょうか? アメフトチームのメンバー全員を相手にして。言い換えれば、これから4時間ほどの間、あなたの身体のあらゆる穴を50名以上の逞しく性欲旺盛なアメフト選手たちに犯されることを望みますか?」
デビーはショックのあまり口をあんぐりと開けていた。アンジェラは驚きの顔で言った。
「あなたたち二人とセックスすることになるんじゃないかと思ってたのに…50人ものお友だちも含めるなんて…」