力を失いぐったりした先生をしばらく眺めた後、俺は先生が尻を乗せているスツールをやにわに蹴り飛ばした。まだイクなと命じたにも関わらず、それに背き、勝手に絶頂に達したことに、俺は腹を立てていた。
いきなりスツールを蹴られ、両足首と両手首を拘束する4点だけで宙にぶら下がる形になったグラフ先生は、革の拘束具が肌に食い込み、その痛みに悲鳴を上げた。
俺は腰をかがめて、両足首の拘束具を解いた。それから立ち上がり、手首の拘束具も外した。
それから先生のブロンドの髪の毛を鷲づかみにして、ステージの中央に強引に引き連れた。そして頭を押し下げ、床に置いてある小さなベンチにうつ伏せに覆いかぶさる姿勢にさせた。
このベンチは幅は30センチくらい、長さは6センチほどの大きさだ。それにうつ伏せにさせると、当然、両脚はベンチからはみ出るが、ベンチの端からは頑丈な棒が二本伸びていて、ちょうど45度の角度で八の字に広がっている。そして、どちらの棒にも拘束具がついている。これは俺がこれからやろうと思っている仕置きにぴったりだった。
俺は先生の足首をつかみ、膝を曲げさせた。完全に膝で曲がるまで引っ張る。かかとが裸の尻肉に触れるほどまで曲げさせた。そうしながら、同じ側の腕をつかみ、後ろに引っ張り、手首が足首の隣に並ぶようにさせた。そして、ベンチの横に置いておいた拘束具を取り、素早く手首と足首を拘束した。
「ああッ、何をするの!? お願い、やめて!」
そう叫ぶ先生を尻目に、俺はもう一方の脚と腕にも同じことをした。
拘束が整い、改めて先生を眺めた。手と脚が左右とも後ろに結わえつけられ、完全に動けなくなっている。
今度は腕と結びつけられた両脚に手をかけ、力を入れて左右に広げた。そして、45度の角度で広がっている二本の棒についている鎖製の拘束具を手にした。そいつで脚を押さえつけ、広げたままにさせた。
これで先生は完全に俺の支配下に落ち、身動きできなくなった。顔を下に向け、左右の手首は、それぞれ左右の足首に拘束されている。しかもその脚は45度の角度で大股開きの状態だ。
股間の陰部は丸見え状態で、いまはそこの穴がぱっくり口を開け、内部のトンネルの形まで衆目に晒している状態だ。
先生は黒いクッションがある小さなベンチに腹を乗せたまま、啜り泣きを始めた。
「お願いよ… こんな… ひどい…」
その後、俺が横に来て立っているのに気づいたのか、とたんに大きな声で叫んだ。
「ああ、お願い! ご主人様、ごめんなさい! 許してください!」
俺は懇願する先生を無視して、さっきまで先生を座らせていた椅子のところに行き、そこに置いておいた、鞭を手にした。そして先生のところに戻り、髪の毛を握り、ぐいぐい引っ張り上げ、顔を上げさせた。
「お前には、勝手にイクなと言ったはずだ!」
「許してください、ご主人様!」 必死でもがきながら懇願する。
俺は髪の毛を握る力を和らげ、頭を降ろさせた後、顔を耳に近づけた。
「お前はお仕置きが必要だな」
そう言いながら鞭を振りあげた。
腕を振り下ろすと同時に、革鞭が風を切る音がし、続いてビシッと柔肌の尻肉に当たる音がした。
「ひぃッ! や、やめてッ!」
かまわず二発目を振り下ろした。
ビシッ!
「お、お願い! 許して! 勝手にイッてごめんなさい!」
小さなベンチの上、身体を捩じらせ、泣きわめく。
「お前は、調教とはどんなものかしっかり分からせることにしよう」
そう怒鳴りつけながら三発目の鞭を振り下ろした。ぷっくりと盛り上がったつるつるの白肌の尻肉は、赤くなり始め、鞭の跡が三本浮き上がっていた。
「俺は誰だ?」 髪をつかみ、顔をねじ上げながら叫んだ。
「ご主人様です!」
俺はまたも鞭を振り下ろした。
「ああ、お願いです。ご主人様…もう、やめて…」
「俺は誰だ?」 俺は繰り返した。
「あなた様は、わたしのご主人様…」 今やぼろぼろと涙をこぼしながら叫んでいる。
俺はもう一度、革鞭を振り下ろした。今度は尻と脚の付け根の交わる部分を狙った。
「あうぅぅぅぅぅッ!」
先生は、一撃を受け、またも身体をよじらせたが、今度は悩ましさが混じった動きになっていた。
「お前は誰のものだ?」 観客の様子も窺いながら、大きな声で怒鳴りつけた。
「ご主人様のものです」
俺は握っていた髪の毛を離した。先生はぐったりとうな垂れた。
「お前は誰のものだ?」
「ご主人様のものです。ご主人様だけのもの…」 ゆっくりと顔を上げながら、どこか艶が入った声で答えた。
ミルクのように白く滑らかだった尻頬は、今や、全体がピンク色に染まっていた。