寝室へ戻ると、ベッドの上に箱がおいてありました。箱にはメモがあり、この服を着てくること、アクセサリーはつけずに、化粧も薄くすること、髪はリボンで後ろにまとめてくること、と書いてありました。露骨に扇情的な服を着せられるのではと悪い予感をしながら箱を開けましたが、中にあったものは、私が予想していたようなものとはまったく異なるものでした。
クリーム色の水玉模様の、綺麗な茶色のサン・ドレス(
参考)だったのです。丈も膝の下、長く伸びていました。スリーブレスで、胸元はVの形にカットされたものでした。ひょっとして、これから先、少しずつ好転していくのではと期待しました。でも、そのドレスの下にあった物を見て、またうんざりします。白いコットンのブラとソング・パンティがありました。両方とも、ほとんど、シースルーでした。いやいやながらも、その下着を身に着けました。
ですが、自分でも驚いたことに、それを身に着けると、とてもセクシーで魅力的になったような気がしたのです。実際、見栄えも、その通りでした。その上に、サンドレスを着て、髪を後ろに束ね、リボンで結びました。ちょっと鏡の中、自分の姿を見てみました。正直に言って、鏡の中の自分の姿にとても満足していたのは事実です。私の肌の色と、薄茶にクリーム色の水玉模様のドレスが綺麗にマッチし、とても魅力的に見えていました。普段の私とは違う感じを与えていました。純粋無垢な魅力と共に上品なセクシーさも同時に見せている。そして、とうとう出かける時間が来たのです。
チレルのアパートの玄関前に着いたとき、私は、初めてのデートに行こうとしているのだと想像することにしました。そう思い込むことで、軽くなった気持を持続させられると思ったからです。
玄関先にはチレルが出ました。彼は、私を見るなり、ヒューと口笛を鳴らしました。そして、私の腕を取って抱き寄せました。私のお尻に両手を添え、薄い生地の上からお尻を揉みながら、キスをしてきました。舌を差し込まれてのディープキスでした。
それから部屋の中へと私を連れて行きました。私を脅迫している男たちのアパートです。そこへ初めて入ったのでした。アパート自体は狭いのですが、リビングルームは大きく取ってありました。リビングを囲むように大きなソファが3つ並んでいて、その中央に、大きな木製のコーヒー・テーブルが置いてありました。
ソファの1つに、チレルの友達が2人座っていました。1人はセドリックという人で、身長185センチ位の筋肉隆々の人でした。肌は真夜中のように真っ黒。もう1人はカールという、割と年配の人でした。背はセドリックよりも低く、髪がぼさぼさの人でした。肌の色は薄めの黒人です。2人はそれぞれ自己紹介をし、私にキスをしました。私は嫌がったのですが、2人とも強引に舌を差し込んできました。3人は早速、私にお酒を飲ませ、2服ほどマリファナを吸わせました。そして、私は、今や馴染みになってしまった、あの陶酔感を感じ始めていたのです。それを見計らってか、チレルが、そろそろ出かけようと宣言したのでした。