ドニーに挿入して、出し入れを3回もしきらないうちに、ドニーはその夜最初のオーガズムを迎えた。僕は、ドニーはオーガズムに達することに慣れておいた方がいいなと浮かれたことを思った。この週末が終わるまでに、何十回も達することになるからと。
ドニーが最初のクライマックスを迎えても、僕は彼女を休ませなかった。ひたすら腰を叩きつけていた。どんどん欲情が高まり、燃え上がるにまかせた。この女性は、こんなにも燃え上がることができるのだ。どこか彼女の奥に欲情をほとばらせる未開発の井戸があって、そこから湧き上がってきてるようだった。僕の方からちょっと刺激を与えることは必要だけれども、それを行えば、どんどん湧き上がり、圧倒的に美しく、同時に恐ろしいほど強烈な情熱が姿を現してくる。なんと素晴らしい存在なんだ、このドニーという女性は。
僕たちはすっかり猿並みのセックスに従事していた。ロマンティックなひと時もなければ、甘美に無為の時間を過ごすことも、優しく愛撫しあうこともなかった。ほぼ一週間、離れ離れになっていたのだ。僕の中の何かが、どうしても改めてドニーを自分のものにしておかなければならないと叫んでいた。
確かに僕は、ドニーたちに、もし必要なら、他の男と一夜を過ごしてもかまわないと言った。だが、それは知性面の僕が言ったことである。感情面の僕、原初的な僕、あまりに奥深く根付いていて合理的な思考が及ばない部分の僕は、彼女を独占することしか求めていない。他の男に彼女の中に種を仕込ませることなど決して許さない僕がいる。そういう側面の僕は、ときどき、この時のように前面に出てきて、たとえ僕が表面的に何と言おうとも、魂の奥底では、ドニーは僕だけのものだと彼女にしっかり分からせようとするのである。
何か矛盾したところがあるだろうか?
ドニーは、またオーガズムが襲ってくるのを感じて、よがり声を上げ始めていた。
「ああ、アンドリュー! もっと強くやって! ああ、私に赤ちゃんをちょうだい。妊娠させて! もっと激しくして、お願い! 愛してる! めちゃくちゃに犯して!」
僕も射精に向けて加速していた。股間にどんどん体液が集まってくるのを感じる。ペニスが、圧倒的な射精に備えてますます成長し、反りかえってくるのを感じる。二人とも獣になりきり、情熱の赴くまま、互いに身体をぶつけ合い、唸り、叫び続けていた。
先にドニーが頂点に達した! 切羽詰まった叫び声でオーガズムに達したことを告げた。それと同時に、彼女のあそこが強烈に痙攣し始めた。それを受けて僕のペニスも反応し、とうとう射出を始めた。愛するドニーの秘所に何発も打ち出しているのを感じた。
そして、僕もドニーもがっくりと力を失くし、崩れた。僕はドニーの横に倒れ込んだので、彼女は僕の体重を支えなくても良かった。ただ、片方の脚と腕だけは、ドニーの愛しい白肌の身体に絡めていた。彼女を抱き寄せ、あごを彼女の首に擦りつけながら、優しく頬にキスをし、すがりつくように身体を寄せた。
ドニーやディ・ディとのセックスで、僕にとって一番の悩みは、それがいつかは終わってしまうということだ。ただ、その辛い現実も、数分もすれば、またしたくなると分かっているので、辛さも和らげられる。それにしても、一旦どん底に落ちても、すぐにバラ色の楽園に復帰できるというのは素晴らしい。神様はよっぽど僕のことが気に入ってるようだ。
突然、ドニーが目を大きくあけて、起きあがった。「アンドリュー、やりましょう!」
彼女が何のことを言ってるのか知っていたけど、ちょっと彼女の急かす気を押しとどめざるを得なかった。
「またするの?」
ドニーは僕の腕のところを叩いた。「私が何のことを言ってるのか知ってるくせに。知らないフリをしないで」
僕も身体を起こし、両腕を彼女の身体に絡めて抱いた。「それじゃあ、調べてみよう。…おっと! 大きな問題があるよ。君は本当におしっこできるの?」
「アンドリュー、言っておくけど、おしっこなら私はいつでもできるわ!」
というわけで二人でバスルームに入り、ドニーは、容器の中に尿を出した。それから試験用紙を取り出し、尿の中に数秒つけた。そして取り出し、カウンターに置いた。
僕はカウンターの前に立つドニーの後ろに立って、後ろから彼女を抱きながら、試験紙を見ていた。両手で乳房を押さえ、乳首を優しく擦りながら見ていた。2分ほどして、試験紙に二本の線が現れた。一本は基準となる部分に、もう一本はテスト結果を示す部分に…。
僕は彼女の首筋にキスをした。ドニーは小さな声で言った。
「アンドリュー、私、もう一度やりたいわ」