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裏切り 第1章 (5) 

ダイアナが僕の身体を降りて行き、口に勃起を咥えてくれたときは、ほっと安心したと言ってよい。これなら、また「普通」のセックスになるからだ。彼女の持ってる棒状の物体のことを意識し、悩まなくて済む。

いやむしろ、最高の感覚だった。真に才能ある舌と唇に奉仕されると、こんなにも素晴らしいのかと思い知らされた。僕は自然と両手を彼女の頭に添えていた。決して頭を強引に動かそうとしていたわけではなく、ただ手を添えていただけだった。そうすることが、何と言うか、自然な形のように思えたからだ。僕と彼女のつながりが増える感じがするからだ。…「つながり」だって? 僕は何を言ってるんだろう?

その「つながり」はすぐに形となってしまった。僕をおしゃぶりしていた彼女は、突然、僕のペニスを軸に身体を半転させ、張りのある太ももで僕の頭を挟んだのだった。いきなり、恐怖以外の何物でもない彼女の代物が、僕の顔面から何センチも離れていないところに出現したのである。

その時点ですでに、僕の感覚はオーバーロードになって麻痺していた。僕は、視界に現れた揺れる肉塊を、畏敬の心持でただ見つめていたのだった。

そして彼女は身体を降ろしてきた。僕は絶対にやらないぞと心に誓って、身構えた。俺はそういうヤツではないのだ。しっかり口を閉じて、抵抗しようとした。

僕のペニスへの口唇愛撫のため、僕は心臓が高鳴り、肺が酸素を求めてうねりだしていた。一方、彼女の太ももは僕の頭をしっかり挟み込み、鼻を覆ってくる。僕は呼吸を止められたが、できる限り我慢した。だが、とうとう辛くなり、息をするため口を開けた…

むぐぐあうがあうがうううっ…うっぷふう!

口の中に侵入され、生理的にぶるぶる震えた。少し酒に酔っていなかったら、胃の中にあるものをすべて吐き戻していただろう。

彼女は別に強く押し込んできたわけではなかった。ヘルメット部分を入れるために、ちょっと口の中に浸しただけと言える。舌先がそれに触れ、僕は舌をひっこめた。何とも不快で、不自然な感覚だった。

頭の中が高速回転した。「不自然」? 妻のスーザンが僕にフェラチオをするときはどうなのか? これよりも「自然」なのか? ダイアナの場合はどうなのか? 「自然」ではないのか? 彼女はいまも僕に世界一流クラスのフェラチオをしてくれているのだ。こんなふうにダイアナと一緒にいるうちに、僕は、彼女のことを、外見どおりの美しい女性以外の存在に思うことが次第に難しくなっているのを感じていた。僕はまったく問題なく妻にクンニリングスしてきた。だったら、ダイアナほど魅力的な女性をどうして拒むことができるだろう? 単に彼女が、へこみへそ(参考)でなく、でべそをしているからと、それだけの理由で拒むことなどできないのではないか?

僕はその物体を舌でちょっとだけ弾いてみた。とたんに彼女が身体全体を震わすのを感じ、励まされたような気持がした。

舌先で亀頭の底辺を優しく撫で、それから舌を回すようにして頭部を何度かこね回した。ダイアンは反応し、ちょっと引き下がっては、もうちょっと深くへと押し込んできた。彼女はこれを何度も繰り返した。

やがて先端が喉に触れるまでになった。喉奥を突かれた僕は、無意識的に咽かえった。彼女はちょっと引き下がり、そこで一旦停止し、また前に突き進んできた。僕はちょっと咳をしたが、今回は、それほどショックはなかった。この美しい娼婦は、僕の反応に気づき、いったん僕のペニスから口を離した。

「ああ、とても素敵よ、感じるわ… 喉を開く感じにして、お願い… 鼻で息をするの。抵抗しようとしないのが肝心。なされるままに受け入れるの。あなたがこれが欲しいと思ってるのは知ってるわ」

僕は自分自身と葛藤していた。僕はこんなもの欲しくないんだと思い起こし、自分に言い聞かせようとした。だが、実際は僕の口への彼女の攻撃を押しとどめることは何もしていなかった。彼女の美しくトリムされた陰毛が鼻に触れてるのに気づいたとき、誰より、僕自身が驚いていた。奇妙な思い出が頭の中に現れた。子供の頃、熱心にテレビを見ていた時の思い出がフラッシュバックしたのである。

「全部食べたなんて信じられない」(参考

ダイアナの顔は見える姿勢ではなかったが、彼女はにっこり笑ってる気がした。多分、僕のペニスを包んでいる彼女の口の動きから、そう感じたのだろう。

フェラチオをされ、打ち寄せてくる快感。それと同時に、この状況から生じる複雑な感情。これはもはや限界を超えていた。強力な快感が沸き起こり、僕はそれに囚われ、圧倒され、そして押し流された。視界がはっきりしなくなった。背中が反りかえり、マットレスから浮き上がっていた。血液がこめかみに多量に流れ、ずんずんと音をたてた。その轟音しか聞こえなくなる。あらゆる神経が一斉に発火し、全身が痙攣した。そして、僕は射精したのだった。何リットル何リットルも、海ができるほど出した。少なくとも僕にはそう感じられた。


[2011/01/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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