「あなた、こっちに来て…」
リンダは、ベッドの彼女の隣のところを叩きながら言った。
「はい、奥様」 ブルースはそう言ってベッドに近づき、その場所に腰を降ろした。
「あのね、私があの人たちと一緒にいない時は、私のことを奥様と呼ばなくてもいいのよ。もちろん、そう呼んでくれてもいいけれど」
「分かってる…。自分でもよく分からなくなって…。君はまだ、リロイとの体験の興奮から醒めていないように見えたから…。なんというか、君があの…デート相手と一緒にいるときだけ丁寧な物腰になっていると思われたくなかったから。ある種、自動的な反応になってるんだ」
「そう…私は別にそれでもいいけど。それに、そういう態度になると、リロイに対する敬意を示してることにもなるんでしょう?」
「リロイのことは本当に尊敬している。心から。特に今となっては、そうだ…」
「じゃあ、今夜、あなたにとって驚きだったのは、リロイのような精力的な男が、快楽に飢えた哀れなあなたの妻を抱くところを見たことだけで、それ以外は驚きじゃなかったということ?」
「ああ、多分そうだと思う。いや…あれもあるかもしれない…君が、舌を…分かるだろう?…舌を…ううっ……」
「私がリロイのお尻の穴に舌を入れたときのこと?」
「ああ… はい、そうです、奥様。ちょっとショックを受けて。つまり…」
リンダは、居心地が悪そうなブルースを見て、高笑いした。
「ああいう時の気持ちを理解するには、女になって、すごく大きな勃起をおしゃぶりして見なければいけないわね…。何というか、もうすぐ彼が私の中に入ってくる、何分もしないうちに、私は彼に激しく犯してもらえると、そういうことを思うのよ。そうすると、ものすごく興奮するのよ。それに、彼の睾丸を口に入れて、舐め回したときも、この中に熱いものが充満してるのね、って思ったわ。ああん、そう思っただけで、もう女は何でもできるのよ。すごく興奮して……」
突然、リンダは手を伸ばし、ブルースの股間に手を当て、また高笑いした。
「アハハ、あなたにもとてもセクシーなことだったみたいね」
「私は…ただ…」
「説明は難しいんだけど、たとえどんなことを求められても、彼に私のすべてを捧げなければいけないという気持ちになったのよ。完全に彼に服従しなければって。私がリロイを愛してることを、何としても証明してみせなければいけないって思ったの。だから、彼のお尻の穴でも、できるだけ深く舌を入れて見せたくなってしょうがなかったわ。いつまでも、そうやって舐めてろって言われたら、いつまでもやってられたと思う。分かるかしら?」
「ええ、分かるような気がします、奥様。なんと言っても、私自身が奥様に対して、そういう気持ちになっていますから」
「本当に?」
「もちろんです、奥様。私が奥様のためなら何でもするのは、ご存じのはず」
「可哀想な人…」 リンダは優しい声で言った。「あなた、最近、全然セックスしてないわよね? オナニーをして、私のパンティの中に出すだけ…」
ブルースは、リンダのあからさまな言葉遣いに、内心、赤面する思いだった。
「はい、奥様。でも、私は分かっております。つまり、どうして奥様が私に許さないか…」
「まあ、あなたにも何かご褒美を上げるべきね。もちろん、セックスはダメ。今夜は、あそこがヒリヒリしてて、そんなことできないから。それに、もしそんなことしたら、リロイに対してちょっと不遜な感じがするんじゃないかしら?」
「はい、もちろん、そうです。今夜は、奥様はリロイ様のもの。私は決して、奥様に…お分かりになると思いますが…」
「分かるわよ。だけど、それでも…。それに、あなた、さっき私のためなら何でもするって言ったし…ちょっと何かできるかもしれないわね…」
ブルースは心臓が高鳴るのを感じた。それに濡れた下着の中、ペニスがいっそう固くなるのを感じた。