それからハンナが戻ってきた。私はまだ座ったまま。
するとハンナは素早く服を脱いで、裸になった。それをじっと見つめてる私…。彼女の裸を見るのは初めて。ハンナはジェシカととても似ているけど、彼女の方がずっと胸が大きい。自己主張してるような胸。
ハンナは素っ裸になると、ドレッサーのところに行って、引き出しを開け、中から何か取り出した。なんと、ひとつは革のベルトで、もうひとつは手錠!
私は催眠術に掛けられたように、ただ座ってるだけ。
ハンナは私のところに来ると、私にベルトを渡し、それからキーをつけた紐を私の首に吊るした。そして彼女自身の手首のひとつに手錠をかけ、身体の向きを変え、私に背中を向けた。それから両手を後ろに回して、私に差し出すようにし、「もう一方の手首にも手錠をかけて」と言った。
言われたとおりにすると、ハンナは私の膝の上にうつ伏せに覆いかぶさった。
「ベルトで叩いて! 思いっきり強く!」
戸惑っていると、イライラした様子で怒鳴った。
「やって! 今すぐ! 早く!」
ようやく、私は一振り、ベルトで彼女を叩いた。
「もっと強く! 思いっきり強くやるの!」
私はもう一度、振り下ろした。さっきよりも強く叩いた。ハンナはああッと息を飲み、それから、「やめて!」と言った。
ハンナは立ち上がって、私に彼女のブラウスを持ってくるように言った。
「そのブラウスを私の口に詰め込んで。できるだけたくさん。口の中がいっぱいになるように…。それから、できるだけ強く、本気で私を叩くのよ。少なくとも50回は叩くの!」
そう言った後、ハンナは私の前に立ち、口を大きく開けた。私は言われたとおりにブラウスを詰め込んだ。爪終わるとすぐにハンナは頭を動かして、私に元のように椅子に座るよう指図した。そしてまた彼女は私の膝の上に覆いかぶさった。こんなことが起きてること自体、私には信じられない思いだった。
私は命ぜられた通り、ハンナをベルトで叩き始めた。叩いてるうちに自信がついてきて、だんだん強く叩いていた。それから、回数を数えておかなくちゃいけないことを思い出した。多分、それまで10回ほど叩いていたと思い、40を数えるまで叩き続けた。その間、ハンナは私の膝の上、みっともないほど身体をくねらせ、喘いでいた。ブラウスを詰め込まれた口の中、叫び声を上げてるのが分かった。でも、ハンナは私から逃れようとはしなかった。
そして、とうとう私は鞭打つのをやめた。
ハンナは横たわったまま、ぐったりとなっていた。私は、何をしたらよいのか分からなかった。彼女に指を使ってあげるべきなの? どうしてそんなことが頭に浮かんだのだろう? そんなに私の心はよこしまだったの?
やがてハンナは動きだし、私の膝から降りて、私の前にひざまずいた。私は彼女の口からブラウスを抜き取った。
彼女は何も言わなかった。…すごくやつれてるように見えた。
彼女は後ろ向きになって手錠をかけた両腕を私に突きだした。私はその錠を外した。
その後ハンナは立ち上がり、ドレッサーのところに行って、そこに両手をついて前のめりになっていた。身体を休めているように見えた。まだ、やつれているように見えた。
そしてようやくハンナは口を開いた。「今度はあなたの番よ」