でも次の日の朝には、私も普通の状態に戻った気分になっていた。少しお掃除をしたりと、家の中の仕事をして過ごした。もっとも、ただ機械的に動作をしている感じで、自分がゾンビになったような気持ちだったのは本当だった。
何度も時計をチェックしていた。時間が過ぎるのを期待していたと同時に、それを恐れている感じでもあった。
午後2時になり、ハンナの家に行った。玄関に出向かてくれたのはハンナだった。中に入るとリビングには、他にふたり人がいた。一人は若い女性。多分、20代前半で、学生かもしれない。もう一人は東洋系の女性。彼女は幾つくらいなのか、私には判別できなかった。
ハンナは、どうぞ腰かけて、くつろいでと私を招き入れた。ジェシカの姿はどこにも見られなかった。多分、この二人は予想してなかった来客だったのだろうと私は思った。
ハンナがみんなの紹介をした。例の若い女性はジェニファという名前で、東洋系の女性はグレースという名前だった。ジェニファは圧倒的な美しさだった。東洋女性と同じくらい背が低いという点を除けば、まるでモデルのようだった。髪は、長くて、明るい茶色の髪の毛。グレースに目を戻すと、彼女も独特の美しさを持っている。あの、いわゆる「歳が分からない東洋人」の面持ち。二人とも、ハンナと同じく、サマードレスの姿だった。
「ジェニファは完全に調教済みなのよ」とハンナが言った。普通の状態から逸脱したことが口に出されたのは、これが初めてだった。「彼女に見せてあげて」とハンナはグレースに向かって言った。
グレースはジェニファに向かって軽く頷いた。するとジェニファは立ち上がり、いきなり服を脱ぎ始めたのだった。30秒もしないうちに素っ裸になってしまった。
それから彼女はハンドバッグのところに行き、中からヘアバンドを出し、それからカーペットに仰向けになって横たわった。リビングルームの真ん中なのに! 両膝を掲げて、脚を開いていく。そして、ヘアバンドをうまく調節して、目隠しのようにして両目を覆った。
するとグレースが立ち上がって、ドレスを脱いだ。パンティも脱いで、ブラジャーだけをつけた格好、その他は素裸の格好になった。そして、ジェニファの顔をまたがる形になって、腰を降ろした。あそこがちょうどジェニファの顔面に来るように、腰を沈めて行く。ジェニファの顔が少し動き始めるのが見えた。
ハンナは私を引っ張るようにして椅子から立たせ、二人の近くへと連れ、周りを回らせた。いくつかの角度から二人のしていることを私に見せようとしてのことだった。ジェニファがグレースを舐めているのをしっかりと私に見せようとしていた。
「彼女、あなたに似てるわ…」とハンナはようやく言葉を発した。「グレースが…彼女を『開発』したの。グレースはそれがとても上手なの。…ああいう奴隷がもう5、6人もいるのよ…。ちょっとしたハーレム!」
それを聞いてグレースが話し始めた。「私には、調教をするとき手助けしてくれる可愛い10代の女の子がいるの。彼女にはヨーロッパ人の血が混じっているの…。そのおかげで、その子はより魅力的だと感じる人があなたたちの中には多いようね。ジェニファもそう。その10代の子のためなら、ジェニファーは死んでもいいと思っているのよ」
ジェニファは、依然として仰向けになったままで、グレースを舐め続けていた。
その後、グレースは突然、立ち上がった。想像できると思うけど、ジェニファは口でグレースを探すような感じになっていたが、その後、ただ横たわるだけに変わった。グレースは軽くあごを上げてハンナに合図を送った。ハンナはすぐに服を脱ぎ始めた。
ハンナは素っ裸になると、ジェニファの顔にまたがり、その上にしゃがみ込んだ。そしてジェニファはすぐに彼女を舐めはじめた。そして、ハンナの顔の表情が変わっていく…。口を大きく開いて、三白眼のように、ちょっと宙空を見るような目つきに変わる。その後、彼女の目は元に戻ってきて、今度は私のところを見つめ始めた。口は相変わらず大きく開いたまま。ハンナの荒い息づかいが聞こえる。
グレースは私の手を取り、部屋から連れ出した。彼女はまだブラジャーだけの姿。私たちは廊下を進み、寝室に入った。寝室にはジェシカがいた。彼女は部屋の隅のところに立っていた。壁の方に顔を向けてる。ジェシカはパンティだけの姿だった。かなり地味な、白いコットンのパンティ。でも、壁を見ているジェシカと同じように、私もジェシカだけを見つめた。彼女の剥きだしになっている生肌の背中…。それに可愛いお尻をはちきれそうに覆っている白いコットンの生地。ジェシカは動かなかった。…ただ両手とも体の左右の脇にきちんとつけて、立っているだけだった。