アンジーは僕のシャツを剥ぎとると、体じゅうに両手を這わせてきた。まずは、僕が着ていた赤いサテンのキャミソールに両手を当てて、その繊細な生地で僕の胸が擦られるようにと手を這わせた。ときどき、いたずらっぽく僕の乳首をつねったりもした。
その後、ズボンのバックルを外すと、ズボンが床に脱げ落ちていくのに合わせて、パンティに包まれた僕のお尻を撫で、それと同時に情熱を込めて僕にキスをした。
しばらく鼻を鳴らしてキスをした後、ようやく唇を離し、彼女は言った。
「ランジェリー姿のあなた、とてもセクシーに見えるわ。全部脱がしちゃうのがもったいないわ。でも、あなたにはシャワーを浴びてもらわなくちゃいけないわね。ちゃんと脚の体毛を剃っておかなくちゃダメだもの」
アンジーは残念そうに僕の身体からランジェリーを脱がし、バスルームに僕を連れて行った。
バスルームの化粧台を見たら、空になった使い捨てのビデが置いてあった。この前の日曜日に僕たちが愛し合った後に彼女が使ったものと同じだった。1週間もここに置きっぱなしになっているとは想像できなかった。多分、アンジーは最近使うことがあったのだろうと考えた。バスルームには他にも変わったことがあったのかもしれないが、それに気づく前に、僕は彼女にシャワールームへと引っ張られた。
シャワーを浴びながら、キスをし、互いに身体を洗いあった。僕は丹念にアンジーの顔を洗ってあげ、ずれた化粧の跡をすべて洗い流した。それに二人とも、互いの秘所を非常に丹念に洗いあった。あの時が、アンジーが僕のアヌスに触れた最初だった。
彼女はソープをたっぷりつけたタオルで何分間もそこを優しく擦り、洗っていた。その間、ずっと僕にディープキスを続けながらである。正直、非常に快感を得たとは言えないが、どうしてこんなに気持ち良いのだろうと不思議に思ったのは事実だった。つまり、普通の男なら、この種の愛撫はあまり好まないはずではないのかと思っていたのである。
二人ともこれ以上、身体を清潔にできないと思えるほど、きれいに洗い清めた後、アンジーは使い捨てのピンク色の剃刀とシェーブ用のジェルを持ってきて、僕の前にひざまずいた。
シャワーのお湯が僕の身体に当たらないように僕の身体を引き寄せた後、左脚にシェービング・ジェルを塗り、その後、ゆっくりと長いストロークで僕の脚を剃り始めた。自分の前に全裸でひざまずき、脚の体毛を剃る彼女の姿はとてもエロティックに見えたし、確かに気持ち良いことでもあった。ただし、正確にいえば、このおかげで僕が勃起ができたとは言えない。というのも、僕は、ここに来るまでの車の中でずっと勃起していたのだし、その勃起状態はそのままずっと続いていたからだ。
アンジーは、脚の前の部分の毛を剃り終えると、今度は僕の陰部へと取りかかった。まずは恥丘のところを丁寧に剃り、その後、睾丸の毛を剃り始めた。あれほど陰嚢に近いところに剃刀をあてられはらはらしたのは言うまでもないが、彼女は巧みに剃刀を扱い、まったく傷ひとつなく剃ってくれた。彼女は、さらには、僕に片脚を上げさせ、睾丸とアヌスの間の部分も毛を剃ったのだった。
前部が終わると、アンジーは僕を後ろ向きにさせ、脚の裏側を剃り始めた。お尻にもシェービング・ジェルを塗りつけ、丁寧に剃り始めた。そこまでは僕も予想していたことだったが、その次に彼女がしたことには、僕は完全に驚いてしまった。
アンジーは、僕のお尻を半分まで剃り終えると、一度、剃刀を置き、僕の尻頬にキスを始めた。彼女の柔らかい唇が左右の尻頬を這いまわるのを感じたし、時には左右ともぺろぺろと舐めるのも感じた。だが、本当にびっくりしたのは、その彼女の舌が僕の尻頬の谷間に滑り込んでくるのを感じた時だった。それをされて、僕は思わず悩ましいうめき声を漏らした。そして、アンジーには僕が快感を感じていることが伝わったらしい。
でも、彼女は、そこでやめたわけでもなかったのだった。お尻の間を舐められるのを気に入ってると見た彼女は、さらに奥まで進んできて、気がつくと、僕のアヌスに舌を走らせていたのだった。
アヌスを舐められる感覚は、素晴らしいものだったけれど、同時に僕は混乱もしていた。僕はゲイでもないのに、どうして、アヌスを舐められて、こんなふうによがり声を上げているのだろう。本当に気持ちいい。だけど、とても間違ったことのように感じる。
でもアンジーは僕への攻撃をやめなかった。僕は快感のうめき声を上げていたし、もっと言えば、女性が発するような悲鳴まで唇から漏らしていたと思う。あまりにも気持ち良く、彼女の舌にもたらされる快感にほとんど蕩けてしまいそうになっていた。そんな状態になっていたとき、アンジーが僕のアヌスへ舌を突き刺そうとしているのを感じたのだった。
それを感じて僕は、思わずアヌスをすぼめ、彼女の侵入を阻止しようとした。こんなことは絶対間違っている。アンジーはこんなことをすべきじゃない。
でもアンジーは攻撃を休めなかった。何度か舌を入れようと試み、それでもうまくいかないのを知ると、彼女は僕の睾丸を手で包み、優しく愛撫し始めたのだった。その愛撫を受けて、僕は緊張を緩めてしまい、その結果、彼女の舌を受け入れてしまったのだった。その快感は言葉にできなかった。アンジーに何度も舌を出し入れされながら、僕は女の子が出すような悶え声を上げていた。
もうこれ以上、持ちこたえられない。今にもイキそうだと思った時だった。アンジーは僕のアヌスから舌を抜き、僕を前向きにさせた。この時は、睾丸やペニスを舐めたりしなかった。この時は、アンジーはすぐに僕のペニスを口に入れ、しゃにむに頭を前後に動かし、吸い始めたのだった。口を激しく動かし、左手では睾丸を握り、愛撫していた。
右手はというと、まだ僕のお尻にあてていたのだが、ゆっくりとお尻の割れ目へと忍び込んできていた。そして、それから何秒も経たないうちに、彼女の指は僕のアヌスに来ていて、とても官能的な指使いで触れていたのだった。実際、僕の方も、彼女の指使いに促されて、アヌスが開き始めるのを感じていた。
その指が僕の中に入ってきたと感じた瞬間、僕は唸り声を上げ、オーガズムに達していた。そして、アンジーの口の中に何発も何発も噴射していた。彼女の方は、僕のアヌスに指を出し入れし始め、さらに指を加え、二本にしていた。
誓ってもいいが、この時のオーガズムは、それまでの人生で最も強力だったと思う。何リットルも彼女の口に噴射しているような気がした。自分がどんな声を上げていたか記憶にない。
やがて射精が終わったものの、激しいオーガズムのせいで、僕は完全には回復していなかった。気がつくと、アンジーはすでに立ち上がって、僕にキスをしていた。
彼女の舌が僕の口に滑り込んでくると、僕が放出したばかりのスペルマが僕の口へと流れ込んできた。多分、僕は自分で思ったほどの量は射精していなかったのだと思うが、それでもかなり多量であったのは事実だった。