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無垢の人質 第9章 (8) 

イサベラは、物思いにふけっていたところ、突然、逞しい腕が二本、背後からするりと回ってきて、抱きすくめられ、小さな悲鳴を上げた。背中にレオンの逞しい体とその温かみを感じる。彼は、わずかに膨らみ始めた彼女の腹部を、我が物のように両手の手のひらを広げ、優しく押さえた。

首筋からうなじにかけて、蝶が羽根をはためかせて飛ぶようにキスをされ、イサベラはゾクゾクと官能の震えが走るのを感じた。

「俺は、お前が無理をしているのではないかと心配している。お前を休ませるために、俺に無理やりお前をベッドに縛りつけるようなことをさせないでくれ」

イサベラはレオンの言葉を聞いて体を震わせた。心の中に、全裸のまま彼に縛りつけられ、なされるがままに焦らされ、愛撫される自分の姿が浮かんだからだった。

その様子を見てレオンは、彼女の耳元で小さくくすくすと笑い、イサベラは顔を赤らめた。

「ああ、イサベラ。俺はまったく間違ったやり方ですべてを進めてきたのかもしれない」とレオンは呟き、彼女の耳たぶを優しく噛んだ。

「ど、どういうこと?」 

イサベラは戸惑い、美しい長いまつげの目を瞬かせ、そして伏せ目になった。レオンが両手を這わせ、彼女の小ぶりの乳房を包んだからだった。いま、彼女の乳房は金色の薄布一枚に覆われているだけで、何も防備するものはなかった。レオンがお腹の子供に害があるかもしれないと、彼女の鯨骨コルセット(参考)を捨て去ってしまい、彼女は否応なく胸を無防備なままにさせられていたのだった。

レオンは、イサベラの両腕を脇にまっすぐに固定し、彼女のガウンの肩に手をかけ、手繰り降ろし始めた。そうやって愛らしく盛り上がるクリーム色の乳房を露わにし、じっくりと見ようとした。イサベラはそれを感じ、弱々しい声で抗議した。

「誰かに見られるかもしれません!」

「見られても、そのまま見せればいいのさ」 とレオンは固く盛り上がった興奮の証しを彼女の尻に擦りつけた。「城の者たちにとって、城主が女主人に対してどんな感情を持っているかは、恥ずべき秘密でも何でもないのだから」

「レ、レオン…」

イサベラはか弱い泣き声をあげた。レオンの指が、じれったく円を描きながら、彼女の喉もとから固くなった乳首を頂きにもつ乳房へとじりじり這うのを感じていた。首の付け根の露わになっている美しい白肌に唇を当てながら、優しく乳房をこねまわす。イサベラは膝から力が抜けていくのを感じた。


[2011/05/07] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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