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忘却ダンス (1) 

「忘却ダンス」 Limbo Dance by Wife Watcher

本当に不思議なことだが、たった一晩で全人生が変わってしまうこともあるものだ。

妻の名前はジョーン。ある日、妻の友人のビラが、僕たちを彼女の職場のディナー兼ダンス・パーティに誘ったのだった。向こうも夫婦で来ると言うし、こっちも夫婦で出たらと言うのだ。それを聞いて、正直、「なんて退屈なんだ」と思った。ビラの旦那はどっちかと言えば退屈な男だったし、そのパーティに出ても、周りはビラの職場の人間だから、全然、知り合いがいないからだ。だが、ジョーンは実に乗り気で、楽しみにしているようだったので、もちろん僕たちも参加することにした。

しかし、ディナーが始まったものの、その途中でビラは具合が悪くなってしまったのである。多分、食べ物の何かにあたったのだろう。ビラ夫婦は帰ってしまったのだった。

結局、僕たちだけになってしまった。周りの人間は全然知らない人ばかり。ジョーンはちょっと酒を飲んでいて、かなり浮かれて陽気になっていた。ディナーが終わるとダンスの時間になった。僕はジョーンと2曲ほど踊った。その後、僕はさらにお酒のお代りをもらおうとカウンターに行った。戻ってきたら、男が一人、ジョーンをダンスに誘っているところだった。

「いいよ。ちょっと休めるし」と僕は言い、二人はダンスをしにフロアに出た。

僕は妻と男のダンスを見ていたが、会場は照明が薄暗く、それにダンスをしている他の男女がたくさんいて、しょっちゅうその群れの中に飲み込まれてしまうので、よく見えていたかというとあまり自信がない。

やがて曲が終わるとジョーンが戻ってきた。顔をかなり赤くしている。

「おや、もうやめたのかい?」 と訊くと、「違うのよ!」と妻は言った。とても取り乱してる感じの声だった。

「あの人、ずっと私のお尻を触っていたのよ」

ほう、そうなると、今夜はあまり退屈な夜にはならなくなりそうだな、と僕は思った。正直なところを言うと、ずっと前から、僕はジョーンが他の男に抱かれるのを見てみたいと夢見ていたのである。だが、ジョーンはときどき非常に生真面目になることがあるので、こんなことが起きるなんて、思ってもいなかったのだった。

「それで? 触られて良かったのかな?」

「わ、私、分からないわ…」 と、いっそう顔を赤らめる。

ちょうどその時、別の男がやってきて妻をダンスに誘った。ジョーンは僕の了解を待つことすらしなかった。すぐに立ち上がって、フロアに出て行ったのである。そして、今回は、僕のいるテーブルに戻ってきた時は、何だか息づかいが乱れている様子だった。

「もう帰りましょう」 喘ぎながら言う。「あなたが欲しいの。家に連れてって!」

明らかに妻はスイッチが入っていた。すっかり興奮している。だけど、僕は、今夜はせっかくいい調子になってきたのに、ここで切り上げるのはもったいないと思った。

「ちょっとおいで!」 とそう言って僕は妻の手を取り、歩き出した。廊下を進み、トイレの前を過ぎ、奥のクローク・ルームへと行く。そこに連れ込んで、すぐに電気を消した。

ミニスカートの中に手を入れて驚いた。パンティがびっしょり濡れている。僕はすぐさま妻の前にひざまずいた。ただちにパンティを脱がし、脚を広げさせ、きれいに陰毛を整えている彼女の股間に顔を埋めた。舌先でクリトリスを数回弾いただけで、ジョーンはああッと声をあげて達してしまった。

「ああ、これが欲しかったの」 と妻は絶頂から回復し、喘ぎながら言った。

「さあ、ダンスフロアで何が起きたか話してくれるかな?」


[2011/05/11] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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