2ntブログ



無垢の人質 第9章 (9) 

レオンにバラ色の突起をつままれ、指先で転がされたイサベラは、その刺激が太ももの間へと移動し、そこに炎が燃え立つのを感じた。思わず身体を彼に預け、身を捩じらる。首筋をたどる彼の唇は優しく肌を吸い続け、それに応えるように、震える太ももの間がじゅんっ、じゅんっと脈動する。

「濡れているんだね?」 とレオンは、片手を彼女の腹部からさらに脚の間へと滑り降ろし、呟いた。敏感な部分に触れられ、イサベラは、か弱く泣き声をあげた。

レオンの指は、ガウンの柔らかな生地の上から彼女のそこを優しく揉みほぐし、布地ごと肉襞の中に押し入ってくる。その布地は彼女が分泌する熱いしずくで湿り始めた。

イサベラはレオンの手にかかり、みるみる身体が溶かされていくのを感じた。無意識的に脚を開き、抵抗を失くしていく。指の動きに合わせて、やはり無意識的に尻をくねらせていた。尻を動かすことによって、そこに当たっている太く熱い物の存在がいっそう彼女の意識を捉える。

イサベラはもう何も考えられなくなっていた。ただ、彼の手と唇、そしてお尻に当たるものだけが意識を占領している。艶やかな唇は半開きになり、声にならない溜息を漏らし、露わにされている乳房は、乱れた呼吸に合わせて不規則的に上下にうねる。

彼女の手が下へ滑り降り、太ももの間をもてあそんでいるレオンの手に重なった。その手を自らさらに強く股間へ押しつけるようにし、彼女は背中を反らせ、レオンにもたれかかった。その動きにより、彼女の尻頬は小さく左右に開き、そこに押し付けられていた固い肉棒を挟み込む形になった。彼の分身がその場所にすっぽりと挟まり、落ち着くのを感じ、身体が熱くなる。薄地の服を通して彼の脈動する熱が伝わり、いっそう湿り気を増していく。

「あ、あなたをお口に欲しい…」とイサベラは呟いた。

だが、彼女自身は、その言葉を実際に発したとは思っていなかった。実際に口にしてしまったことに気づいたのは、レオンが突然、まるで火傷をしそうになったかのように、彼女を押し、身体を離したからだった。

レオンに押されてイサベラはつまづき、危うく床に膝をつきそうになった。身体のバランスを保とうと、階段の手すりにしがみつく。そして振り返り、肩越しにレオンを見た。

見ると、レオンは唇を震わせている。瞳は激しい感情でギラギラと輝いていた。

イサベラは、固唾を飲み、視線を落とした。自分の瞳に浮かぶ傷心を隠そうとするように。

「わ、私…ただ、そう思っただけ…、ご、ごめんなさい…」 と呟いた。

レオンは両手にこぶしを握り、突っ立ったままだった。強張った顔をしている。

「イサベラ、謝ることは何もない。本当に何もないんだ。俺自身、お前が俺を口に含み、愛してくれることを何よりも望み、そうしてくれたらと思っているのだから…」

彼は自制心を取り戻そうと葛藤しているのか、髪をひと掻きして、時間を置いた。

「…いや、少なくとも、もうひとつある。俺の指輪をお前の指につけてくれることだ」


[2011/05/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する