「わ…、私、とても恥ずかしいわ。知らない男の人たちに体を触らせていたのよ。本当にごめんなさい!」 と妻は泣き出しそうになった。
「いや、いや、大丈夫だよ!」 と、僕はできるだけなだめようと言葉をかけた。僕自身、困ったことになっていたのである。あそこが今にも爆発しそうなほど勃起していたのだった。
「オーケーだよ。本当に。お前がちょっと楽しむのは、僕は全然気にしないから」
「本当? ぜんぶ、私自身のせいだったのよ。かなり飲み過ぎちゃって。多分、あの男たち、私が酔ってるのを知って、そこにつけ入ったんだわ」
「僕は、その人たちは、お前が酔っていようが酔ってなかろうが、どっちにせよ手を出そうとしたと思うよ。その丈の短い服を着てると、お前はとてもセクシーに見えるから。そんなお前に惹かれたとして、僕にはその男たちを責めることはできないな」
「まあ!」 と妻は小娘のような声を出した。ジョーンはセクシーな気分になるといつもそういう声を出す。「本当に私、セクシーに見える?」
「お前のことはセクシーだといつも思っているよ。この世で一番ゴージャスな女だと」
「まあ、あなたったら。バカなこと言って!」
妻はそうは言ったものの、僕には彼女がお世辞を喜んでるのが見て取れた。
「まあ、お前とダンスしたあの二人の男がそう思っているのは確かだな」
「ええ、そうかも…。あの…、あのね、まだあなたに言ってないことがあるの。ダンスフロアはとても混んでたから、あなたには見えなかったんだと思うけど、一曲ぜんぶ通しで踊った相手は一人もいなかったのよ」
「どういう意味?」 僕は意味が分からず、興味を惹かれて訊いた。
「他の男たちが、しょっちゅう横入りしてきて、相手が次々変わったの。それに、相手が替わるたびに、その新しい男は前の男より大胆になっていったわ。もう好き勝手にしてる感じに。私の胸を触ったり、前のところを擦ったり…」
「前のところ? ということは、あの男たち、お前のあそこをいじっていたと?」
「そうなのよ! でも、それがゾクゾクしたのと言ったら、はしたないかしら?」
「いや、全然。お前はとてもセクシーな女だし、それに、刺激を受ければ興奮するのは当然だ。完全に当たり前のことだよ」
僕は、精いっぱい、ごく当たり前のことを言っているように聞こえるようにした。だが、もちろん、こっちの股間も痛いほどに盛り上がっていた。
「そして、あの最後に来た男。その人、私の下着の中に手を入れてきたの。音楽が止まったときには、ほとんどイキそうになっていたわ。私があなたのところに飛んで戻ってきたのは、その時だったの」
こんなに明け透けにこういう内容の話しをするとは、妻はよっぽど酔っていたに違いない。ジョーンは、暗い寝室の中なら奔放にセックスを楽しむ女だが、これまでは、決して、セックスの話題を口に出そうとはしなかった。
もうひとつ妻がしようとしなかったことがあって、それはおしゃぶりだった。そこで、僕は、ひょっとしたら今なら妻にそれをさせることができるかもしれないと、こんな酔ってる状態だから、絶好の機会かもしれないと思った。
おもむろに妻の両肩に手を乗せ、軽く押し下げ、僕の前にひざまずかせた。そしてペニスを取り出し、その妻の唇にあてがった。驚いたことに、妻は全然ためらわなかった。口を開き、僕をまるまる口に収めたのだった。
初めての経験だったが、僕は事実上、妻の喉奥に突き立て、彼女の頭を揺さぶって犯していた。だが残念なことに、あまり長い時間は楽しめなかった。あまりに興奮しすぎていたからである。結婚して初めて、僕はジョーンの頭をがっちり固定し、喉奥にスペルマを撃ち込んだのだった。ああ、なんて気持ちいいんだ。
ジョーンは立ち上がると、優しく微笑み、僕にキスをした。彼女の唇には白濁の姿は痕跡すら見えなかった。ぜんぶ飲み下したのだろう。
「美味しかったわ…。私たち、どうしてこれをこれまでしなかったのかしら?」
僕には妻が以前の妻と同じ女性だとは信じられない思いだった。本当にかなり酔っ払っているに違いない。
「ねえ、またダンスをしに戻ってもいい? つまり、何人か他の男性とだけど?」 と妻は明るい笑顔で訊いた。
「もちろんだよ。相手の男は多ければ多いほどいいな」 そう言いながら、僕はまた勃起が始まってくるのを感じた。
「ああ、あなたってとても優しい人」 と妻は甘い声で言った。