僕は何回射精したか、分からなくなっていた。男たちはかわるがわる妻の女陰と口を犯し続けた。二回以上、妻の体を楽しんだ男たちも何人かいたと思う。やがて男たちも全員、満足し、ひとりひとりと部屋を出ていき、最後には僕と妻の二人だけになった。この頃にはジョーンは意識を失い、酔って眠りこんでいた。
僕は妻の体をきれいにする仕事に取り掛かった。タオルや布は見つけていたので、それを使って、妻の乳房や身体、そして顔を洗い、スペルマをすべて拭った。
だが、そうしているうちに、ちょっと変なことが自分に起きたのだった。妻の股間をきれいにしようと、脚を開かせ、その赤く腫れた陰唇を見て、その使いまくられ、すっかりゆるゆるになってしまった肉穴の中から白濁が染み出てくるのを見たとき、そこに顔を埋めたいというどうしようもなく強い衝動が湧き上がってきたのである。それを舐め、吸い取ってしまいたいと。
僕自身のペニスも、その時にはすでに赤く腫れ、ひりひりしている状態だったのだが、にもかかわらず、また、やりたいという気持ちになっていた。
僕は、妻の陰部のまわりについている白濁をすべて舐め取り、きれいにした後、ゆっくりと、実にゆっくりと、その美味しい肉穴にペニスを沈めていったのである。中は男たちが好き放題に放出していった精液でいっぱいだった。いったい何人分のスペルマが入っていたのか、分からない。
その時の感覚は、言葉にすることができないものだった。思いつくうちで、いちばん近い表現と言えば、「生温かいベルベット」になろうか。そこに挿入し、ほとんど僕自身、出し入れの動きはしなかったのだが、それに、その時までにすでに何発か射精してしまっていたのであるが、自分の妻が知らぬ男たちに「使いまくられた」と考え、その「使いまくられた陰部」をペニスでじかに感じただけで、僕は再び射精したのだった。
翌日、ジョーンは前夜の放蕩のことにはまったく触れなかった。あまりに恥ずかしかったからか、それとも単に覚えていなかったからなのか、僕には分からない。僕としては、是非とも、もう一度したいと思っていたので、その話題に触れたかったのだが…。改めて、僕は自分の妻が他の男たちに犯されまくるのを見るのが好きなのだと自覚していたところだったのである。そんなことを考えて没頭していたら、妻が朝刊を持って戻ってきた。
「何か郵便物はあったかい?」
「いいえ、普通の郵便はなかったわ。でもね、変なのよ。わたし宛てで切手が貼っていない手紙が来てたわ。自分で配達したのかしら」
妻は封筒を開け、中を見たとたん、顔が蒼白になった。顔から、文字通り、血の気が失せていくのが見えた。手紙の中を見つめながら、立ち尽くしている。
「何なんだい?」
と僕は妻のところに駆け寄った。そして彼女の手から手紙を取り、妻をこんなにも驚かせたものを見た。それは妻がノーパンでリンボーダンスをしているところの写真だった。そしてメモが添えられていた。
「みんなで奥さんを輪姦して楽しませてもらったよ。今度やるのはいつだい?」
明らかに、この写真とメモで、妻はすべてを思い出したのだろう。自分がいかに淫らなふるまいをしたかを。ジョーンは、わあっと泣き出した。
僕は両腕で妻を抱き、慰め、大丈夫だよと落ち着かせた。昨夜はとても素晴らしい夜だったんだからと。僕もお前と同じくとても楽しんだんだからと。
その日以来、僕たちは何度も輪姦プレーを楽しんでいる。一度だけ、同じメンバーのグループとしたことがあったが、妻は、まったく見ず知らずの男たちとする方が、ずっと興奮するらしい。
それは僕も同感だ。
おわり