だが、シンディはそのムードになっていなかった。僕の求めに、彼女はただ両脚を広げてごろりと横になっているだけで、僕の出し入れに対してまったく反応をしなかった。僕は怒りを感じ、もしテッドがシンディと寝てくれたら、シンディももっとセクシーに変われるかもしれないなどと思ったのである。それならテッドはむしろ歓迎すべき存在だと。
翌日、僕のオフィスに姉のジョイスが立ち寄った。妊娠5ヶ月になるにもかかわらず、ハッと息を呑むようなセクシーな装いをしていた。ノーブラなのは明らかだったし、妊娠しているため、見て分かるほど乳房が大きく膨れていた。上半身を傾け、デスクに座る僕の頬にキスをしてくれたのだが、姉の胸元に目をやると、服の中、たわわに垂れる乳房から、その先の膨らんだ腹部まで覗き見ることができた。キスを終えた後、姉と目が会った。
「今、覗いたでしょう? 気に入った?」
僕は姉の体を盗み見したのがバレていたと知り、顔を赤らめた。ジョイスは、それでも姿勢を変えようとせず、むしろ、少し体を揺すり、乳房を揺すって見せて挑発した。体を起こした姉は、笑顔を見せて、僕に尋ねた。
「いつになったら、あなたの氷の女王様の氷をとかして、彼女のお腹に赤ちゃんを仕込むつもりなの?」
姉のジョイスはシンディのことをあまり重んじていなかった。シンディはセックスのことについても体のことについても、多少お堅いからというのが、その理由である。
確かに、シンディは身にまとう衣類について非常に保守的だった。それとは対照的に、ジョイスは、誰に見られていようとも、その人にいつも自分の肉体を誇示するタイプである。大人になるにつれて、姉はますます全裸同然の姿で家の中を歩くようになり、浴室から裸のまま出てきて、僕をからかうようなことが何度もあった。
昨夜のシンディとのセックスが不満足に終わっていたこともあって、姉の挑発に僕は弱っていた。その苦痛の表情が顔に浮かんだのをジョイスは目ざとく見とめたのだろう。座ったままの僕に近づき、膨らんだお腹に僕を抱き寄せた。
「ごめんね。いやらしい女のフリをするつもりはなかったのよ。ちょっとお手軽な刺激を与えてあげようと思っただけ」
僕は、昨夜の出来事を堰を切ったように語った。シンディとのことも包み隠さずすべて話した。一度テッドに抱かれれば良いと思ったことも。話し終えた僕にジョイスが言った。
「一度、彼女が彼のを受け入れちゃったら、あなた、もう二度と彼女の中に入れることができなくなるわよ。そのこと、ちゃんと分かってる?」
僕は肩をすくめた。
「そうなっても、あまり今と変わらないよ。結婚してからずっとシンディはあっちのことには関心がないんだ」
ジョイスは僕の頭にキスをし、服を捲り上げて、膨らんだお腹をあらわにした。
「うまくいくといいわね。幸運を祈って、お腹にキスするといいわ」
僕は姉のお腹にキスをした。その後、姉は帰っていった。