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無垢の人質 第9章 (14) 


「くっ!」 

レオンは呟いた。どっと汗を噴きだしている。イサベラがためらいがちに舌を突き出し、つるつるした頭部を繰り返し軽く弾き、その先端から出てくる真珠のようなしずくを味わうのを受け、レオンは、拘束されている両腕を緊張させ、ギシギシと音を鳴らした。

その様子をイサベラは下から見た。それから長いまつげを伏せ、味を堪能した。レオンの目に浮かぶ表情を見れば、この行為に対して後で大変な懲らしめをするつもりでいることが彼女にも分かった。

それでもイサベラはやめなかった。ビクン、ビクンと脈動をしている肉塊を握りながら、そのピンク色の唇で頭部に優しくキスをし、唇を擦りつけ、その後、唇を開いて彼を包みこんだ。そして、ゆっくりと顔を沈め、できる限り彼を口の中に取り込んでいった。

こらえきれなくなったレオンが突然、腰を突き上げた。それによってイサベラは喉奥を突かれ、驚いて目を丸くした。

レオンが歯ぎしりして言った。

「イサベラ、この忌々しい縛りを解くのだ。今すぐに!」

イサベラはレオンの怒りの様に身を縮ませ震えあがった。だが、それでも、自分の太ももの間に広がってくる不思議な興奮を否定できない。

「…いやです」 

彼を口に含みながら、イサベラはもぐもぐと呟いた。そして、レオンの鋭い視線に全身が焼かれるをの感じつつも、ゆっくりと顔を上下に動かし始めた。

太く長いもので口の中がいっぱいになるのではあるが、上下動を繰り返すうちに、ゆっくりとではあるが、その大きさに慣れ、緊張もほぐれていった。毎回、口の中に取り込むたびに、いっそう奥へと入れていく。薄毛がまばらに生えている二つの球体を優しく手で包むと、レオンは腰をベッドからせり上げ、のけぞった。

レオンは自分の意思に反して、股間を突き上げ始めていた。間断的に尻肉が強張り、ベッドから浮き上がってしまう。一方のイサベラは、レオンの突き上げの攻撃を顔に受けるたびに、ううーん、ううーんと弱々しい泣き声を上げた。しかし同時に、レオンが静かにうめき声を上げるのも聞いていた。私は、彼を、その意思に反して興奮させている…。自分が女性であると同時に力を持っていることの甘美な感覚は、彼女にとって初めての感覚だった。


[2011/07/14] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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