レオンは、童貞の男子のようにイサベラの口に漏らし出してしまいそうになっているのを感じ、苦しそうに呻いた。
「イサベラ、少しは慈悲の心を…。このままだと俺は恥ずかしいことをしてしまうことになってしまう。その前に俺の今の状態を何とかするんだ。さもないと、後で、お前に、お前が1週間は歩けなくなるほど仕置きをしなければならない」
「何とかするって? 私にどうしてほしいの?」 とイサベラはレオンの分身を口から出し、邪念なく訊き返した。本心から、どうしてよいか教えてほしいと。
レオンは、それこそ何千もの神々に今すぐ縛りを解いて欲しいと祈りたい気持だった。身動きできず、支配する力を拘束されていることで、彼の心は浸食されてきていた。今すぐ、イサベラの忌々しいシュミーズを引き千切り、素裸にして、あの愛しい乳首を舐めまわり、濡れた陰唇を擦り、自分の力で彼女を震えさせ、身悶えさせたい。イサベラを仰向けに押し倒し、あの狭い小さな女陰に猛り狂った分身を埋め込みたい。
レオンはこのような感情をこれまで一度も経験したことがなかったし、このような感情を持つことをひどく嫌悪していた。ではあるが、純真無垢な情熱で愛撫をしてくる、このイサベラの行為ほどエロティックなことも経験したことがなかったのも事実だった。
「イサベラ…。俺の上に乗ってくれ…。俺のそいつの上に、お前みずから身体を沈めてくれ」
イサベラは、頭を少し横にかしげて、ためらった。彼女は、何よりレオンの分身が自分の身体の中に入り、動いてもらうことを欲していた。だが、同時に、彼女の心のどこかで、彼を口に含んだまま、あの樹液を噴出さえ、それを味わいたいと思っている部分もあった。
その間も、イサベラは何も考えず、レオンを握ったまま、指でこすり、愛撫を続けていた。握った指に伝わってくる脈動する感覚。なぜか彼女にはそれが嬉しく、魅惑的に感じられていた。
レオンは苦しげに眼を閉じ、恐ろしいほどの表情を顔に浮かべながら、唸った。
「俺に乗ってくれ、イサベラ…。お願いだ」
お願いとレオンが言うのを聞いて、イサベラは声も出せず、唇を半開きにして驚きの溜息をもらした。彼女自身、レオンの求めを拒むことはできないと感じていた。私も欲しい…。
彼女は彼の分身を握りしめたまま、身体をくねらせて這い上がり、両膝をついてレオンの腰にまたがった。
一方の手でシュミーズの裾を握り、めくり上げながら、もう一方の手の震える指で自分の滴たっぷりの入り口に導いた。
湿り気でキラキラ輝く肉ひだをレオンの分身が滑り擦っている。イサベラは、その快感に、あぁぁんと弱々しい泣き声をあげた。長いまつげを伏せ、唇を半開きにしている。居心地の良い結合位置を求め腰をくねらせ、場所を探りまわるが、それにより彼の分身が彼女のピンク色の突起を偶然こすり、その甘美な摩擦が新たな官能を彼女にもたらす。いつまでもそこを擦り続けたい欲望が生まれてくる。
「イサベラ…」 レオンの声はかすれ、身体の筋肉は緊張していた。「俺は、あまり長持ちできそうもないのだよ…」
イサベラは、しぶしぶ彼の頭部を突起部分から離し、より後ろへと導いていった。そして濡れた入口へとあてがい、ゆっくりと身体を沈めた。ビクンビクンと脈動する頭部が濡れて熱を帯びてる割れ目の中へと嵌まり、落ち着く。
「そうだ…」 レオンは歯を食いしばりながら、かすれた声で言った。
イサベラは、喘ぎながら、さらに腰を沈めた。少しずつ身体を沈めながら、そのたびに彼の太い分身が自分の狭い肉壁を割って入りこんでくるのを感じる。
まぶたを閉じ、濡れた唇を半開きにして、ゆっくりと彼を取り込んでいきながら、身体の中が彼の固い分身によって広げられていくのを感じる。