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裏切り 第3章 (1) 

「裏切り」第3章:戦闘配置につけ Betrayed Chapter 3: The Players Take The Field by AngelCherysse
http://www.literotica.com/stories/showstory.php?id=204596

これまでのあらすじ
ランスは、妻のスーザンが元カレのジェフ・スペンサーと浮気をしていたことを知る。調査により、ジェフがシーメールのクラブに出入りしていることを突きとめる。そのクラブを訪れた彼はダイアナというシーメールと知り合い、酔った勢いで彼女に犯されてしまう。だが、それにより彼は隠れた本性に気づくのだった。そして1週間後、離婚手続きをした後、彼は再びダイアナと愛しあい女装の手ほどきも受ける。翌日、ふたりは買い物デートに出かけ、彼はダイアナにたくさんプレゼントをするのだった。


本当に美味しい超高級の「大きなお肉」を出す店なら、多分シカゴには数軒はあるだろう。違う意味での「大きなお肉」については知らないが、少なくとも料理の意味での「大きなお肉」なら、そうだ。ノース・ステート通りのモートンズ(参考)は、そんな店の一つだ。そして、この店だと、それなりの人々が客として集まり、そのような人々を見たり、逆にそのような人々に見られたりする場所でもある。

僕たちはレストランの駐車場係にメルセデスを預け、店へと入った。クロークのところでちょっとひと揉めがあった。ダイアナが毛皮のコートを離そうとしなかったのである。かなてこでも使わなければ手放してくれないのではないかと思ったほどだった。僕は静かに彼女をなだめ説得した。第一に、手元から離すにしても食事の間だけだと。第二に、食事の場にそれを着て入るのはこれ見よがしすぎると。そして最後に、コートはちゃんとダイアナを待っていて、帰る時には戻ってくると。ダイアナはしぶしぶ納得した。まるですねた子供のようだった。

受付の女性は予約リストをチェックし、僕たちの名前を確かめ、その後、テーブルの空きを確かめにその場を外した。彼女が行った後、僕はダイアナに顔を近づけ、耳元に囁いた。

「なぜ僕をリサと?」 

ダイアナは目を泳がせ、僕の方を振り向いた。

「正確にはリサ・レイン。あなたにピッタリの名前だと思うの」

僕は、こんな短時間のうちに現れてきたものを思い返していた。セックス、ランジェリ、偽乳房、コルセット、ストッキング…。そして今、ダイアナは他人がいる前で僕のことを女性の名前で呼んだのだった。僕を女性化しようとしている。

「ダイアナ、僕には無理だと思うんだけど…」

ダイアナは、僕と正面から向き合い、身体を押しつけ、そして繊細に僕の唇にキスをした。そうしながら、ふたりの身体の間、周りから見えないところで僕の勃起を優しく撫でた。

「やめると言うだけでいいのよ。そうしたら私、やめるから」 と彼女は僕の瞳を見つめ、呟いた。

彼女が何をやめると意味したのか、僕にははっきりしなかった。僕の股間を撫でるのをやめるのか、僕を女性化するのをやめることなのか、あるいは、僕と会うこと自体をやめるのか? …だが、この三つ、ダイアナにとっては違いがあるのだろうか?

いったい僕はどんな世界に入りこんでしまったのだろう? でも、その世界にどっぷり入ってみると、そんなに悪いところでもないのではないか? というか、良し悪しではなくて、ただ…、ただそれまでと違っているというだけではないか? 実際、誰も傷ついた人はいないではないか?

僕は結婚につまづき、一生彼女だけと思っていたスーザンに裏切られてしまった。雷は二度同じところに落ちることはないと言われるが、ちょうど僕の結婚が破たんした時、ダイアナと知り合った。この積極的で風変わりな女性は、僕に新しく、これまでとは異なった、そして圧倒的にスリルに満ちた関係を僕にもたらしそうだ。正直に考えて、僕は今のところ彼女との関係で嫌なことが一つでもあっただろうか? 僕は、そんなダイアナを捨て去ろうとしてるのか?

「できない…。いや、しない…」

もうちょっとだけ考え、改めてもっと決意を込めて続けた。

「したくない」

「何をしたくないの?」 と彼女は優しく訊いた。

流れに身を任せよう…。

「…やめたくない」

ダイアナは勝ち誇って微笑み、感謝の意味で痛いほど勃起している僕のペニスをぎゅっと握った。

「あなたが望むとおりにして…」 と彼女は可愛らしい声で言った。


[2011/07/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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