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デス・バイ・ファッキング 第12章 (3) 

僕の脳に侵入してきたこの二つの種子、これは僕の子供なのだ! 僕の心に洪水のように愛情が溢れ、目に涙がジワリときた。両腕でディ・ディのお腹を少しきつく抱きしめた。ディ・ディを傷つけるつもりはない。この子たちも。ただ、この3人を気が済むまで抱きしめていたい。それだけだった。

次の瞬間、この子たちから反応が返ってくるのを感じた! この子たちは愛されるということがどういうことか知っている。ふたりは満足そうだった。そして、ゆっくりとふたりが僕から離れていくのを感じた。ふたりは幸せな気持ちのまま眠りに戻ったのだろう。

ディアドラは僕を見ていた。「アンドリュー、どうしたの? どうして泣いてるの?」

僕はただ頭を左右に振るだけだった。このことについては、しばらく見守るだけにするのが最善だと思った。また同じことが起きると誰が分かろう。それに、ディ・ディは今はデリケートな状態だ。そんな時に、変なことを言って、僕の精神状態について心配させる理由がない。

「ただ幸福感を感じただけだよ。幸せでないはずがないじゃないか。世界で一番美しい人を妻に持ち、その妻が子供たちを産む準備に入ってるんだから。ただ、ただ幸せを感じただけなんだ」

ディ・ディは柔和な顔で微笑んだ。「アンドリュー、愛しているわ。それに『子供たち』と言ったけど、その通りだと思うの。子供が一人だけだったら、出産後、この体重を元に戻すなんてできないもの。まるでラードをバケツ一杯抱えているような感じなのよ」

僕はありきたりな言葉しか出てこなかった。

「君は天使のようだよ。君より美しい産婦はいなかっただろう。輝いて見えるよ」

ディ・ディは僕を抱き寄せた。ふたり横に並んで、一緒にいることの幸せをかみしめた。この女性は、僕が一目惚れした人だ。いや、正確には、ひと目でエッチしたくなった人だ。多分、あの頃、最初の1日か2日は愛情というものは関わっていなかっただろう。当時は、僕は感情をちゃんとコントロールできていなかった。

だけど今はディアドラは僕たちの子供を産もうとしている。この僕たちの感情は、一雌一雄関係が生まれて以来、男女が抱いてきた感情と同じものであるはずだ。種族が今後も存続し、血統が続いていくという原初的な感覚。僕たちは、自分たちの存在の第一の目的を達成しようとしているのだ。

僕も彼女を抱き寄せ、そしてキスをした。ディ・ディは僕の唇についた彼女自身の味を味わっていた。どういうわけか、そういうことをするのがふさわしいことだと思えた。それをして初めてひとつのサイクルが完結すると。僕とディ・ディ。ふたりはいつまでも一緒だ。

この状況で極度に奇妙なのは、多分、1、2時間後には、僕はドニーとまったく同じ感情をもう一度味わっていることだろうということだ。デジャビュのように。

ドニーの赤ん坊たちも、テレエンパシー能力を持ってるのだろうか? おっと、このような話しをするには、まったく新しい語彙体系を作らなくてはいけないようだ。わき道にそれるわけではないが、僕はひょっとするとテレエンパシーという用語を世界にもたらした人物として有名になるかもしれない。確かに、テレパシーについて、そういう能力があるかもしれないと言う人はいる。だが、僕は、現実に確かに存在するリアルなものを感じたのであって、そういうリアルな能力については誰も考えたことがないと思う。まあ、考えたにしても、口に出しては言っていない。ともあれ、用語について権利を主張する前に、スペリングが正しいかチェックしておくべきだろうけど。

それはともかく、ドニーの赤ん坊だ。こちらについてはどうなのだろう? やはりふたりいるのだろうか? そしてテレエンパシー能力を持っているのだろうか? 持っているとして、どうしてなのだろう? 持っていないとしたら、どうしてなのだろう? これも例の「次世代」の件に関係することなのだろうか? それとも、たまたまディ・ディと僕の場合に対して、二つのサイコロが7の目を出しただけ?(参考


[2011/07/28] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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