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裏切り 第3章 (3) 

「本気で言ってるの? 何と言うか、僕たちほんの少し前に知りあったばかりなのだから…」

「知りあって1週間? ひと月? 一生? 違いは全然ないわ。いいこと、リサ? これからあなたのことリサって呼ぶわね。私はこれまで何十人、何百人もの男たちと付き合ってきたの。その誰も、いかに偉人だろうと、いかにお金持ちだろうと、いかにビッグな人だろうと、あなたがしてくれることを私に、私のためにしてくれた人はいないわ。女装が何? それで問題ないと思うなら、それは間違ったことじゃないのよ。それはあなたも分かってるはず。そうじゃない?」

「それは……。何と言っていいか分からない。…何もかも新しいことずくめで、僕が今まで経験してきたどんなものともあまりに…、過度と言えるほど違いすぎるから。僕は…恥ずかしがるとか、怒るとか、何かそういう反応をすべきじゃないかと…」

ダイアナはこっそりと片手を僕の膝に当て、太ももの内側を擦った。

「おやあ? だったら、どうしてここがこんなに固くなっているの? ズボンを破って出てきそうよ?」

それは否定できなかった。

「それは、ただ、そうなってしまうので…」 適切な言葉がないかと探しながら返事した。「とても向こう見ずで、邪悪で、不道徳的で、それに…恐ろしいことのように感じるんだ。前にも言ったように、この1週間ずっと君のことが頭から離れなかった。あの夜から、僕は、現実とは思えない、ノンストップのスリルを味わってる。このめまぐるしい感情…。だけど、僕は君のことについてほとんど何も分かっていない。すべてを知りたい気持なんだ。…君がどうして今の君になったか、可能な限りすべてを知りたい。…つまり、僕と知り合う前の君がどんな人だったのか?…」

そう言った直後に自分の言葉を後悔した。ダイアナの目に怒りの色が浮かんでいた。

「それで何が変わるというのよ。私は以前の私ではないわ。実際、最初から私は今の私だった。生まれてからずっと、あなたが目の前に見ている人になろうと、願い、夢見て、計画を立て、そして必死に頑張ってきた。これが今の私だし、これが、私の心の中ではずっとそうであった私なの。もし私に気にいらないことがあるなら、いいわ、今すぐ帰ってよ。私は変えるつもりのこと全部したんだから」

業務用仕様の強力な災害対策が必要とされる時だった。僕は他人目に着かないようにテーブルクロスの下に手を伸ばした。彼女のスカートの中へ入れ、子牛皮なめしのソング・パンティの中にある膨らんだクリトリスを見つけ、優しく擦った。期待した通り、その官能的な皮パンティはダイアナの敏感な部分を刺激し、エロティックな効果をもたらした。ダイアナは息を詰まらせ、目を妖しく輝かせた。

「ごめん。本当にごめん。失礼なことを言うつもりじゃなかったんだ。君のことをずっと前から知っていたら良かったのにという気持ちだったんだ。だけど、まだたった1週間だから…。僕は妻に裏切られたという、ひどい人間関係から抜け出したばかり。求めていたことすべてが、いや、自分ですらも求めていた分からなかったものが、こんなに早く自分のところに落ちてくるとは思ってもみなかった。いつ、時計が12時を打って、僕がカボチャに変わってしまうのかと不安になっているんだ」

ダイアナはしばらく僕の言葉を考えていた。多分、僕の言葉そのものか、あるいは、僕の声の調子だったのか。あるいは僕の目に浮かんでいた真摯な表情だったかもしれない。いずれが手掛かりとなったのか分からないが、ダイアナの表情が和らいだ。全身から緊張が消え、彼女の股間への僕の奉仕も、期待した効果を出せるようにしてくれた。

「私の方もごめんなさい。まったく同じ気持ちになっているわ。これまで、まるで私が人間以下の存在であるように、私の過去を顔面にぶつけるような罠に何度もかけれてきて、それに慣れてしまっていたと思う。私も、あなたが今のあなたのような人とは思っていなかった。時々、本当に運に恵まれていると感じる時があるわよね。私も、あなたなしではいたくないと思ってる」

僕は肩から重い荷物を降ろしたような気持ちになり、笑顔になって彼女の手を握った。


[2011/08/03] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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