息子の部屋に行って洗濯物を集めた。でも、息子の下着を手にした時、ちょっと止まってしまった。急に変な気持ちになって、それを顔に近づけて、鼻から息を吸い込んでみた。…ああっ、息子の匂い! 間違いなく、あの匂い。この匂い、大好き。
ふと我に返って、こんなふうに息子と関係を続けて、いったいどうなってしまうんだろうと思った。どういう形で終わるの? そもそも、終わるの?
息子と夫、二人とセックスをしてることで、自分でも想像してなかったような側面がたくさんわたしの中に潜んでいたことに気づいた。わたしが想像以上に性的魅力があること。それに自分でも信じられないほど、わたしが性欲が強いこと。さらに夫をコントロールする力もあること。あと、スージーとのこともあった。自分が同性の人でも燃えられるなんて…。
トミーの洗濯物を集めたあと、クリスティの部屋に入った。部屋の中はめちゃくちゃ。服が床に脱ぎ散らかしてあるし、ベッドメイクもしてないし、クローゼットからはいろんなアイテムが溢れ出ている。これじゃあ、クローゼットというより、ただの物置。この子はどうしてこんなに整理整頓ができないんだろう?
散らかりものを片づけながら、今朝、キッチンでした軽いキスのことを思い出していた。あのキスは、普通の母と娘の挨拶のキスにすぎないのは分かっていたけど、なぜか、気になっていた。偶然、娘のあそこを見てしまったことも関係あるのかも。
でも、娘のことをそんなふうに考えるのはやめなくちゃ。さあ、仕事、仕事!
そう思いなおし、娘のベッドのメイキングに取り掛かった。シーツを捲りあげたら、白い綿のパンティが転がっていたので、取り上げた。それが濡れているのを感じて、驚いた。近づけて見ると、確かに濡れていて、それも股間のあたりが特に。…心臓が止まりそうになった。
どうして手が震えていたのか分からない。そのパンティが発する香りに頭の中がくらくらする感じだった。部屋の中の空気がなくなって、鼻に入ってくるのはクリスティのあそこの匂いだけ。この濡れは娘のあそこのお汁というのは知っていた。クリスティは、今朝、これを履いているとき自慰をしていたのかしら? そうに違いないわ。キッチンでわたしと話す前? それとも、あの後?
震える手でつかみながらゆっくりと顔に近づけ、深く息を吸ってみた。うーん…。甘い香り…。他の感覚が薄れていく…。この香りだけ…。
娘のベッドに座って、顔にパンティを当てたまま、スカートの中に手を入れた。もうすでに脚の間が湿ってきている。
こんなことで、どうしてわたしはこんなに興奮しているの? これは自分の娘なのよ。スージーじゃないのよ?
自分にそう言い聞かせていたけど、でもダメ。どうしても自分を抑えられない。わたしの指が勝手にパンティの奥に潜り込んで、お豆をくりくり擦り始めていた。頭の中がボーっとしてきて、オーガズムに向かっていく。
どのくらいの時間だったか分からない。数分? いや、多分、数秒だったと思う。覚えているのは、娘のパンティを顔に押し当てたまま、エクスタシーで叫び声をあげていたこと。舌を伸ばして、濡れている部分をペロペロ舐めながら…。
「ああっ…、ああっ…、ああぁぁぁっ…!」
自分でして感じたオーガズムの中でも、この時のはいちばん激しかった気がする。あっという間に達してしまっていた。
少し経ち、ようやく落ち着いた後、足をふらふらさせながら立ちあがり、手にしてたパンティを洗濯かごに放り入れた。そして、それを抱えて洗濯をしに階下へ。
こんなことは、本当にいけないこと、娘に対して、こんな気持ちをもってはいけないの。そう自分に言い聞かせながら仕事を続けた。