翌土曜日、起床後、私たちはいつもの土曜日と同じように午前中を過ごしました。ジェフは予定されていたスポーツのイベントに出ることになっていて、私もジョンと一緒にそれを見に行きました。試合の間、ジョンは私に今夜ビデオ・ショップに行くことについてどう思うか訊きました。もちろん、私は、絶対に行きたいわと答えました。
その後、友だちのジュディに電話をして、今夜、ジョンと出かけたいので、ジェフとジェニーの子守りをしてくれないかと訊きました。ジュディはOKしてくれたばかりでなく、なんなら外泊してきてもいいわよとさえ言ってくれました。その方が、夜に帰宅した時に子供たちを起こさなくてすむからと。それに、そうしてくれた方が、ジェフはジミーと一緒に遊ぶ時間が増えるから、かえって好都合だと。ジミーというのはジュディの息子です。それで話しがまとまり、私はジェフとジェニーに食事をさせた後、ジュディの家に車で送りました。
家に戻ると、すでにジョンは私が着る服を広げていました。服と言っても、ほとんど生地がありません。それに下着もありませんでした。トップとスカートは白いレース地で、かすかにシースルーとなっていました。トップの方は、ノー・スリーブで胸元が深く切れ込んでいて、裾は胸の下のところまでしかありません。だから小麦色のお腹を露出することになります。肩に細いストラップをかけて、それだけで服全体を吊るすデザインです。普通でしたら、布地は多少はゆったりしていると思いますが、これを買ったのは私の胸が大きくなる前。今はぜんぜんサイズが違います。その結果はというと、胸をぴっちり包んで、強調してるルックになっていました。このルック、ジョンも、たいていの男たちも、気が狂わんばかりになるでしょう。
スカートはフレア・スカートで、丈が短く、とてもひらひらした感じです。ちょっと風が吹いただけで、簡単に露出してしまいます。トップもスカートも白いレース地なので、一見すると、私がとても純真そうな印象を与えます。でも、それほど真実からかけ離れたことは他にはないでしょう。
装いの仕上げに、白いサイ・ハイ(
参考)と靴底15センチの白いプラットフォーム(
参考)のサンダルを履きました。スカートはとても丈が短いので、ストッキングの付け根が簡単に見えてしまいます。わざとウエストのところに2、3センチ分スカートを巻き上げて、そうなるようにしました。
髪を逆立てるようなヘアスタイルにして、普段より濃い目にお化粧をしました。夫は、私の姿をひと目見るなり、すぐに私を欲しくなったみたいです。でも、私は、「ダメよ、ジョン。私が欲しければ『至福の穴』にアレを通さなくちゃ」と言ってからかいました。
これで準備完了。私は白いハンドバッグを持って、玄関に向かいました。
「その小さなバッグにはコンドームは入ってるのかい?」 とジョンが訊きました。
「いいえ」 と玄関ドアを出ながら言いました。そして肩越しに振り向いて、「私はコンドームはいらないもの。それが必要なのはあなただけ」と言いました。
「なるほど」 とジョンはちょっと戸惑った顔をして言い、私の後に続いて車へと向かいました。
目的地はアダルト・ビデオ・ショップ。そこに到着し、車から出る時、ジョンは車の小物入れに手をつっこみ、コンドームを鷲づかみにしてポケットに入れました。1ダースはあったと思います。
私はちょっと笑みを浮かべながら彼を見て、言いました。
「あなた、今夜、それ全部使うつもりなの。元気いっぱいね」
「いや、誰か他の人が使うかもと思って」と彼は言いました。