確かにその通り。彼女は多分Bカップだろう。だが、体つきが細いし身長も高いので、そのくらいのバストがパーフェクトだし、ヒップにもそれが言えた。それに彼女の異国風の外見をうまく補いあっている。官能的に見えるのだ。そう、僕は、その官能性ってのを求めているんだよ。
「え、どういう意味? 僕がよく知っているようなって?」
「例えば、2、3日前みたいな。彼女のあの大きなおっぱいとか。あなたがああいうのをすごく好きなのは分かってるわ」
彼女は「すごく」という言葉をすごく強く言った。
「それに、あなたが最後にああいうことになったのも知ってるの・・・つまり、彼女の胸のところでセックスしたってことだけど・・・でも、分かるでしょう? 私そういう体をしてないから」
まあ、そうだね。僕、マイク・ハントは、彼女たち2人の可愛い娘ちゃんたちには一切隠し事をしていないのは明らか。あ、いや、1つだけはあったかも。僕が金曜日にもらう給料小切手の名前のところには、「ブレーボーイ」とは書いてなくて、「公認会計事務所、ハリス・パトリック」とあるけど。
僕はとっさに機転を働かせた。
「あ、ほら、えーっと、あれは成り行きで起きてしまったことなんだよ。つまり、何を言いたいかというと、普通はああいう風にはならないってことなんだ」
女性の中には、僕たちが欲しいのはセックスだけだと思っただけで、侮辱されたと感じる困った人たちがいる。それに、女性は、バレンタインデーにカードまでも欲しがったりするのが大半の連中だ。それくらい低能なのだ。
普通はああいう風にならないって言ったけど、僕は統計的にも真実を述べているんだ。つまり、パイズリは僕の場合、全体の15%も占めていないということだ。普通のセックスがだいたい44%、フェラチオが24%(そのうち、おおよそ39%が飲みこみありで、61%が飲みこみなし)、そして手コキが約7%かな。手コキは流行らなくなってきているのか、と思うよ。数値は几帳面に取ってあるんだ。覚えているだろう? 僕は会計士だから。でも、これは君たちが思うほど簡単なことではないんだ。例えば、パイズリだけど、最後の瞬間に彼女が口に含んだ場合、どれに分類する? こういったケースは、分析するのに非常に時間をかけなくてはならない(ちなみに、いま言ったケースについて言えば、答えはパイズリ。但し、彼女が飲み込んだ場合は別。その時はフェラチオ)。
「それは構わないの。私は他の人に干渉しない主義だし。でも、今回はそういう風な終わり方にはならないと思うわ。理由は2つ」 やけにしっかりした口調で言った。
「え?」 僕は、他に何を言っていいか分からなかった。
「その2つとは、これ」
彼女はそう言って、水着に両手の親指を引っ掛け、それを胸の中央に動かした。水着の生地が胸の真ん中に引き寄せられるのに合わせて、彼女の両方の乳房が脇から飛び出した。僕は、あごが外れるほどに口を大きく開けていたに違いない。彼女が吹き出すようにして大笑いしたから。僕がカメラを手にワンショット撮ろうとしたら、彼女は指を生地から離してしまった。水着が跳ねるようにして元の形に戻る。カシャッ! ああっ。水着を着た可愛い女の子の写真がもう一枚撮れたよ。素晴らしいねえ。