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誰とやったか知ってるぜ 第7章 (7) 

***この部分から、「グラフ先生」でなく「ミセス・グラフ」と訳語を変えました(アッシュ)***

パソコンの前に座って、ログオンした。メールを開くと、ミセス・グラフとステファニの両方からメッセージが来ていた。嬉しい驚きだ。

まずはミセス・グラフの方から開いた。

「親愛なるご主人様。私とご主人様の間に育っている絆について、まさにご主人様が書かれていた通りです。私はご主人様の求めを満たすしご奉仕するために毎日を生きています。ご主人様が私のことをお世話してくださると知っているから。いつも気がつくと、ご主人様と面と向かってお会いし、ご主人様の腕の中に溶け込むようにして抱かれていることを夢見ています。ご主人様がお望みならどんな時でも私を愛してくだい。そうされることを夢見ているのです。ご主人様が私のことを、私の身体のことをどれだけ神聖なものと思ってくださっているか、理解しております。私の身体はご主人様にとっては寺院のようなもの、そして、ご主人様はその寺院の王であるのです。その事実を受け入れています。今朝もまた、夫が近寄ってきたので、猛烈に拒否いたしました。夫と愛し合うことを思うと、近頃、吐き気を感ずるようになっています。また会える日が早く来るよう祈っていますし、いつの日か、ご主人様がわたしをこの禁じられた生活から連れ出し、永遠にご主人様のものにしていただける日が来ることを祈っているのです。早く会わせてくださいませ。できるだけ早く。ご主人様の永遠の奴隷より」

俺はにんまりとしながら返信ボタンをクリックした。俺も今すぐ会いたい。だが、その前に少し眠っておく必要があった。明日はステファニに会わなければならないので、その日は問題外だ。俺はキーボードに手を添え、打ち込み始めた。

「ミセス・グラフ。お前がますます完璧な奴隷に進化しているのを読み、またも感動している。すぐに会えるだろう。明日になったら、いつ会えるか話せると思っている。俺の神聖なる霊廟にお前の旦那が入ることをずっと拒否しているのだな。よいことだ。お前がいかに心身を俺に捧げ、規律を守っているかが分かる。お前は、それに対して、やがてふんだんに褒美をもらえることになるだろう。俺の許可があるまでは、いかなる者にも俺の神聖なる霊廟に立ち入らせてはならない。なかんずく、俺の許可なしには、お前自身すら俺の霊廟に入ってはいけない。お前の心の中を激しく駆けめぐるよこしまな思いに負け、俺の許可を求めることなしに、自分の身体に触れたりしたら、厳しいお仕置きを受けることになるのを覚悟するように。一つ、お前に真剣に訊いておきたいことがある。お前は、俺が求めることをどんなことでも、あらゆることを喜んでする気があるかどうかだ。時間をかけて、真剣に考えるがよい。お前の返事を待っている。ご主人様より」

俺は送信ボタンを押し、メールを送った。それから受信ボックスに戻り、ステファニのメールをクリックした。

「あんたをご主人様と呼べって? はっ! ジャスティン、あんたは本当に最低な人間だわね。夫とのセックスを拒めって? あんた、いったい何様のつもり? いつか、このことに対して、きっちり代償を払ってもらうわ。地獄に落ちて、腐りきればいいのに。私のことなど、あんたに関係ないことなのよ。ステファニ」

苦笑いしながら返信ボタンを押した。打ち込みしながら思わず笑い出しそうになっていた。

「ステフ、ああそうだよ。お前は俺をご主人様と呼ぶようになるんだ。次のメールで俺のことをご主人様と呼んでいなかったら、お前にたっぷり仕置きをせざるを得ないことになると覚悟することだな。今朝、お前に言ったことをちゃんと理解していないかもしれないので、改めて伝えておこう。お前の旦那とは二度とセックスするな。理解できない部分はあるかな? 俺が何様かと訊いていたな。俺はお前のご主人様だ。ご主人様より」

メールを送り、すぐにパソコンを切った。ベッドへ行くと共に、ばったりと倒れ、横になった。今夜のメインイベントのことを思い始めた。どんなことがあるんだろう? エロいことを考えてるせいでちんぽが固くなり、なかなか寝付けない。様々な可能性が頭に浮かんできて、頭が冴えてしまう。しかし、意図的にエロティックじゃないことを考えることにしたら、ようやく眠くなってきた。

多分、熟睡していなかったのだろうと思う。何度も目が覚めた。目が覚めるたびに、今夜のことを考え始めていた。トリスタの家での夕食。クラブ・カフスでのメインイベント。目を閉じ、眠ろうと集中した。そしてやがて、気づかぬうちに、また眠っていた。


[2012/01/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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