僕はくすくすと笑った。「本当に驚いたわ。誰か男がここに入ってきたのかと思ったくらい。どんな形をしているのか見せてくれる?」
ええいいわよ、と言うのを聞いて、僕は身体を起こし、アンジーの脚の間を覗いた。そして、その姿を見て、かなりショックを受けた。
アンジーの女性的な丸みを帯びた腰の中央、股間からにょっきりとディルドが突き出していた。ベルトが1本ウエストに巻かれていて、別のベルトが1本脚の間に伸びていた。その2本のベルトが交差する部分に三角形の革製のものがあって、そこにディルドが装着されていた。
後で知ったことだけど、そのディルドは双頭型で、アンジーは長い方を僕に使い、短い方を自分の身体に入れていたと言う。短い方には茎の部分に突起がついていて、それが彼女のクリトリスを刺激するようにできている。その刺激がアンジーにオーガズムを与えていたのだった。ディルドは輪のような仕組みでストラップオンに固定されていた。それを使えば、ディルドを洗浄するために取り外したり、別のディルドに交換することもすことも容易になるのだった。
だけど、本当に驚いたのは、そのディルドの大きさだった。少なくとも20センチはあって、僕のペニスのほぼ2倍に近かった。それに太さも2倍近く。こんなのを傷つけずに僕のアヌスに使ったことが信じられなかった。
一通り見せてもらった後、再び横になり、アンジーの腕の中に包まれた。
「それで? どう思った?」
「恐ろしいわ。あんなのを私の中に入れてたなんて信じられない」 と彼女のすがりつきながら答えた。
アンジーは僕の額にキスをした。
「そういうわけで、使う前は、あなたに見せなかったのよ。見せてたら、あなた、たぶん怖がって、身体を強張らせていたと思うから。私がした方法がベストだったと思うけど、どう?」
「そうだと思う。でも、まだ怖いわ」
アンジーは僕の声に恐怖の色がついているのを察知したと思う。僕を強く抱きしめて、言った。「心配しないの、大丈夫だから。あなたをわざと傷つけるようなことは絶対にしないから」 と僕にできる限りの情熱的なキスをした。
キスを終えた後、アンジーは僕の衣類を脱がし、ふたりでシャワーを浴びにバスルームに入った。バスルームの中、アンジーは僕にディルドを抜いてくれるように頼んだ。多分、そうすることで僕が怖がらなくなると思ってのことだろう。
それでも、それが本当に大きいのを見て、やはり少し怖かった。それに、このような本物に近いペニスを両手に持って、ちょっと変な感じもしていた。そういうことをそれまでしたことがなかったから。
ディルドを装着具から外した後、それを洗うのは僕の役目とされた。その時になって、アンジーが僕に事前にアヌスを洗浄しておくように求めた理由が分かった。洗っておかなかったら、それは僕の汚物で汚れていたことだろう。
それを洗浄した後、アンジーと一緒にシャワーを浴びた。それからふたりでパンティを履き、ナイトガウンを羽織って、ベッドに横になった。少し抱き合ってキスをした後、ふたりとも眠りに落ちた。
翌日の日曜日は、アンジーの指示で、身体を休める日となった。彼女は、ゆったりとした茶色のスウェット・パンツと白のTシャツ、白のソックスという装いを選んだ。僕はピンク色のスウェット・スーツとピンクのTシャツを着せられた。そのTシャツは丈が短く、お腹のところが露出するものだった。足にはピンク色のスリッパを履かされた。日曜日なので、コルセットやウェスト・シンチャーは着る必要はなかった。ただ、スウェット・スーツの中には、もちろん、パンティとブラジャーをつけていなければならなかった。
その日はずいぶん気温が下がった。それまでで一年のうち最も寒い日になった。朝食を済ませ、少し家の掃除をした後、アンジーと僕はカウチに寝そべって、テレビを見ていた。もちろん、テレビを見るだけではなく、時々毛布にくるまってキスしたり、抱き合ったりもした。
それにソファの上で愛し合ったりもした。僕がアンジーの乳房を吸って、彼女に絶頂の声を上げさせたのが2回か、3回。彼女が僕のペニスを舐めて、彼女の口に射精させたのが2回。僕たちは、僕が彼女の口に出した後はいつも、ふたりでそれを口移しで分け合うことにしている。
その夜、僕は初めてアンジーにアナルセックスをした。あそこに比べアナルの方が締まりがあるのを知り、こちらの方が気持ちいいと思った。アンジーもアナルの方が好きだと言っていた。行為をされながら、肛門筋で僕のペニスを締めつけられるからと、そのおかげでふたりとも快感を感じられるからと。
僕がアンジーのアヌスにセックスするのも、彼女のディルド・ペニスが僕のアヌスにセックスするのも、その週末が最後ではないだろう。
つづく