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淫乱ママ 第5章 (24:終) 


最初に問いただしたのは息子だった。

「ママ、ようやくか。なんでこんなに時間がかかったんだ?」

「道に迷っちゃったの。ここ、迷路みたいになってるから。みんな、ごめんね。待たせすぎちゃったかも」

「いいよ、気にしないで。僕たちは準備万端だよ、ケイト。…じゃあ、その車両の前に立って、ポーズを取ってみせて」

ポーズを取る前からカメラのシャッター音が鳴り続けていた。この子たち、本当にもう待てなくなっているみたい。チラリとフランクを見たら、ちょっと笑いながらわたしを見ていた。余裕があるみたいな様子で。

わたしはフランクの方は向かず、他の子たちのためにポーズを取った。写真を撮られれば撮られるほど、だんだん、気持ちも落ち着いてきた。

そんなことをしてるうちに、元の自分に戻ってきた感じで、わたしはちょっとスカートを捲って、長い脚を見せたりして、焦らすようなポーズを取っていた。そんな感じでしばらく時間が過ぎた。

その後、あの子たちは、わたしにもうちょっと脚を広げてとか、ちょっと前屈みになってとか言い始めた。でも、それも悪い感じではなく、ちょっとした焦らしポーズだったので、安心。

息子はわたしのスカートの中を撮ろうとはしなかったけど、他の子たちは全員、地面に這いつくばるような格好になって、写真を撮っていた。そういう時はスカートをめくったりせず、普通の姿勢になって、勝手に写真を撮らせた。

だいたい20分ほどして、ようやく撮影が終わった。

「オーケー! これでおしまいにしよう!」 ティムがまるでプロのカメラマンのように終了を告げた。

「素晴らしい写真が撮れたよ、ケイト。今すぐパソコンで確かめてみたくて、待ちきれないよ。本当に魅力的だったし、カメラに愛されている感じだったね。天性のものがあるんじゃないのかな。本当に、モデルの経験がないの?」

ジェイソンは、早速カメラで写真を見ながらわたしに訊いた。

「いいえ、ジェイソン。本当にモデルなんてしたことないのよ。でも、わたしもちょっと楽しかったわ。良い写真が撮れたかどうか分からないけど、ポーズを取って楽しんだのは本当よ」 と微笑みながら彼に答えた。

ティムとジェイソンは本当に良い子。行儀正しいし、敬意を持った応対をする。この子たちといるのは気が落ち着くわ。それにひきかえ、フランクは、傲慢で、怖い。それに、ズルをしてあんなふうにわたしを犯すなんて、本当に最低! あの出来事だけでも、フランクには絶対に顔を向ける気になれない。でも、幸い、あいつの方もわたしに話しかけようとしなかった。

息子が歩み寄ってきて、わたしの手を握って、ありがとうママって囁いた。わたしも手を握り返して微笑んだ。

みんなが撮影道具を片づけている間、ちょっとだけフランクのところに近づいた。少し不安な気持ちだった。

「フランク? あなたが撮った写真…、あれはダメだからね…。お願いだから消去して…」

フランクは訳知り顔でニヤリと笑って、わたしを見た。またすぐわたしの身体をじろじろ見ている。それを受けて、また緊張してしまった。

「うーむ、どうするかなあ? 俺の持ってる中でベストの写真なんだぜ? どうして消去なんかできる?」

「フランク、お願い…。わたし…、わたし、させてはいけないことをあなたにさせてしまったの…。とても、とても間違ったことを…」

「間違ったこと? お前の方がずいぶん楽しんでいたように見えたぜ」

「そ、それは…、どうにもできなくなって…。ねえ、分かってよ」

「いや、頼まれたからって、俺は消去なんかするつもりはないね。お願いする前に、お前のほうが俺に何かしなくちゃいけないんじゃねえの?」

「何ということを。あれで充分じゃないっていうの!」 わたしはショックを受けてフランクを睨んだ。

「当たり前だ! ともかく、今はその件について話し合う時じゃないな。何がどうなってるのか、すべてを調べてみないとな。すべてが分かったら電話するぜ」

フランクが小声でそう言ったとき、息子が近づいてきた。

憎しみのこもった眼でフランクを睨み続けた。この、最低男! わたしもこんなやつにセックスさせたなんて、なんてバカだったのかしら! それに写真も撮られるなんて!

「ママ? もう帰るよ?」

振り向いて、息子の前を通り過ぎ、車に向かった。本当に腹立たしかったし、怖くもあった。フランクは、あの写真を消去すると言って、わたしにどんなことをさせるつもりなのか、それが怖かった。

家に帰る車の中、息子は何度かわたしに話しかけていたけど、わたしは一言も言葉が出なかった。話したかったけど、息子の助けを必要としていたけど、それができなかった。わたしが彼の友だちとやってしまったと知ったら、息子はわたしのことをどう思うだろう? それが怖かった。

つづく


[2012/01/31] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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