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デス・バイ・ファッキング 第13章 (3) 

私は娘たちがオーバーワークになるんじゃないかと心配しているのに、アンドリューは、娘たちにあるルールを厳格に従わせている。それは、子供たちが何かに飽き始めたら、すぐにやめさせること。一瞬たりとも退屈な時間は許さないというルール。飽きて退屈になったら、遊びに行くなり、何なり、好きなことをしてよいというルール。

アンドリューは工事の人を呼んで、家の裏手にハーツルーのテニスコート(参考)を作らせた。さらに水泳用のプールも。娘たちが欲するだけ、テニスや水泳のレッスンを受けさせたり、あるいは単にコートで遊ばせたり、プールで水遊びをさせている。あるいは、ジャングルジムやブランコで遊ばせたり、パソコンをいじらせたり。

パソコンに関しては、アンドリューはアダルトサイトへのアクセスをすべてブロックしていたが、エマのプログラミングの能力を目の当たりにし、ブロッキングの効果については、悲観的だった。彼は、ひたすらエマが興味を持たないでいてほしいと願っている。でも、エマは、まさにそのブロッキングの仕組みにこそ闘志を抱くだろう。ただ、エマは、いったんブロッキングを解除することに成功すれば、すぐに興味を失い、トラブルの種を求めて別のところに移すはずだ。

アンドリュー自身も自分で娘たちにレッスンをしている。起きている間ずっと、娘たちにプログラミングを教えているか、一緒にいるかしている。まあ、彼が、ディ・ディと私を愛することにもかなりの時間を割いてくれていることも、認めるけど。娘たちと一緒にいる時間、私たちと愛し合っている時間、それに食事の時間を加えれば、アンドリューの生活はだいたいそれだけで終わる日々だ。彼は全然気にしていない様子だ。彼が必要としていることはかなり単純なのである。

昨年、私たちはダニーという従妹から手紙をもらった。私たちが(というかディアドラとアンドリューが)結婚しましたという案内を受け取ったと書いていた。それから、少し経って、私たちに子供が生まれましたとの連絡を受け取ったと書いていた。

ダニーが、2足す2がいくつになるか数えるのに時間はかからなかった。彼女は私たちが結婚しなければいけなかった理由は理解したし、私とディアドラが同時に出産した事実から、私たちが同じ男性を共有していることも理解したらしい。加えて、アンドリューが妊娠させる能力があることも。

私たちは、子供のころから、ダニーと彼女の妹のドリーのことを知っていた。ふたりとも私たちと2歳しか違わない。彼女たちの方が2歳年下。どちらも何年も前に結婚している。ドリーには双子が生まれたが、ダニーは子供がいない。そのダニーが何を求めているかを知っても、私は驚かなかったような気がする。

ダニーはアンドリューと1発したいと思っているのだ。下品な言い方だけど、他にどんな言い方ができるだろう? 彼女は子供が欲しいのだ。ダニーは夫のアーティと何度も何度も試みたのだが、全然、子供ができなかった。

ええ、もちろん、現代は、妊娠を誘発する方法がいくつも開発されていることは知っている。だが、そのいずれも、ダニーには効果を発揮しなかったようだ(ダニーばかりでなく、私たちが情報を集めることができた他の双子娘たちのいずれについても、それは同じだった)。ダニーは、正しい手助けがなければ、今後も子供がいないままであり続けるだろう。その正しい手助けとは、他ならぬ、アンドリューによる助けだ。

私はディ・ディにその手紙を見せた。従妹が、私たちに夫を貸してくれと頼んでいる。私たちの夫に他の女性、つまりダニーと行為をするのを許して欲しいと。ダニーは、アンドリューの名前は知っているが、その他のことは全然知らない。それでもベッドの相手として彼を望んでいる。ダニーの視点からすると、アンドリューは双子を妊娠させることができるという、それだけの点で有資格になっているのだ。

こういうことがあるかもしれないと前もって気づいておくべきだった。以前、彼に国じゅうの双子娘のことを初めて話した時、彼が、まさにこのことをジョークまじりに言っていたのを思い出す。彼の賢さには舌を巻く。事実関係をざっと知っただけで、この可能性を先見できていたのだから。

ディアドラも私も聖人ではない。夫との性的楽しみを他の女性と分かち合うなんてことは、私たちにとって楽しいことではない。とはいえ、私たちは、この人類向上機構IAMを運営している人間でもある。次世代の人類をつくることが私たちの目標になっているのだ。そして、現時点では、その目標に沿って次世代を増やす能力のある男性は、アンドリューしか知らないのである。

自分がシャイロックになった気分だった。自分の娘を取るか、仕事を取るか? 愛するアンドリューは、この使命に対してどんな反応をするだろう? 喜んで? それとも嫌々ながら? アンドリューがよく使う言い方をすれば、私の理論では、彼は断るはず。でも、もし、私もディ・ディも強引に勧めたら? 私たちが勧めたら、彼は断ることはできないはず。彼は私たちを愛してくれている。思うに、その彼の愛の真価を信ずる時が来たのだと思う。


[2012/02/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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