「ぜ、全部?」
「ええ全部。それに、この前の週末にあの人たちが撮ったポラロイド写真もお母様に見せたわ。あの人たちが出した白いドロドロを顔じゅうにくっつけたあなたの写真、とってもキュートねっておっしゃってたわよ。私があなたの顔の上に座って、あなたがきれいにしてくれたでしょう? あの後に撮った写真…」
「…あと、あなたが、仰向けに寝ているネイトの脚の間に正座して、彼の大きなモノを吸ってる写真も見せたわ。お母様は、あなたがずいぶん自信を持ってるようねって関心なさってたわ。特に、ネイトの大きな玉袋を持つ持ち方が素晴らしいって。私、お母様にお話ししたの。ええ、あの人たちがしっかりあなたを訓練してきたし、もう1年以上前からあなたはあの人たちのおちんちんを舐めてきてるのよ、って」
「何だって! ど、どうして僕にそんなことができるんだ、ジル?」
「あら、お母様は全然恥ずかしいことなんかじゃないと思ってらっしゃるわよ。だって、あなたは私たちの結婚生活を守るためにしていることなんだから。私、お母様が私たちの状態を知ることに、あなたがどうしてそんなに怒ってるのか分からないわ。私も、私の母にすでに話してあるもの。うちの母も、私たちは正しいことをしていると思ってるわよ。私たちがあの人たちとセックスさせられているところ撮った写真やビデオ。それを使われても体面を損なうことがないような方法を見つけ出すまでは、あの人たちに言われたとおりにするのが一番良いって、うちの母も言ってるの。確かにね、私はあの人たちにレイプされたわ。私ばかりかあなたもお口を犯された。でも、誰か知らない人が、あのビデオや写真を見たとしても、私たちが本当にレイプされてるのかどうか分からないと思うの。そう思わない?」
夫のジェイムズは、頷き、がっくりとうなだれるだけだった。彼は1年前の出来事を思い出しては、苦悩していた。愛する妻が強姦されるのをただ見ている他なかったことを。それを阻止するために何もできなかったことを。さらに、男たちは、彼の妻の肉体を完膚なきまで使いまくったばかりでなく、彼自身も脅かし、ひとりずつ、その怪物のようなペニスを彼に咥えさせ、脅迫ネタとする写真やビデオを撮りまくったことを。
「ところで、うちの母も、あなたが私のクリームパイを舐めたり、あの人たちにおしゃぶりしたりすることを褒めていたわ。あなたも知っての通り、うちの母はあなたのことをとても高く買ってるの。それから、母も、私と同じ意見で、私はあの人たちが命じるとおりに何でもしなくちゃいけないと言ってたわ。それに、あの人たちがはっきりとあなたに許可を与えるまでは、あなたにやらせない方がいいわよって言ってた。あっ、あと、もうひとつ、あなたがランスにお尻をやらせたでしょう? あれは正しいことだったって言ってたわ。もっと言えば、その時の写真があったら是非見てみたいって」
「な、な、何だって! ぼ、ぼ、僕は、こんなこと信じられないよ!」
「お願い、あなた、落ち着いて。ちゃんとうまくいくから。うちの母もあなたのお母様も、あなたが自分で処理するのを手伝うって申し出てくれたのよ。ふたりとも、あなたの生理的欲求も理解しているし、私もいつもあなたのそばにいて処理を手伝うわけにはいかないことも理解してるの。分かるでしょう? 私、しょっちゅうあの人たちと外出しなくちゃいけないから。それに、あの人たち、そういう時は、あなたは家にいて、家をきれいにしているようにと言ってるし…」
「…ただ、あなた、毎日仕事から帰ると、リロイに電話しなくちゃいけないでしょう? で、リロイが望むなら、どこでもその場所に出向いて、アナルをやられに行ってるでしょう? うちの母もあなたのお母様も、あればかりは、ちょっとあなたも変態じみたところがあるかもねっておっしゃってたわ。でも、ふたりとも、あなたはリロイが命じることをすべきだって同意していたわよ」
「ああ! 何て悪夢なんだ! あいつらに、こんなにもたくさん要求されるだけでもひどいのに、今は、母親たちにもすべてがバレているとは。ぼ、僕はどうしていいか分からないよ」
ジェイムズは、深い疲労感を顔に浮かべ、悲嘆にくれた。