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ジャッキー 第11章 (2) 


アンジーはすでにトイレを済ましていたばかりか、シャワーを浴び、お化粧も終えていたようだった。今は新しい赤のナイトガウンを着ていた。それはとてもシースルーの度合いが高く、ほとんど身体が丸見えになっているとも言えるものだった。私が彼女の膝に食事のトレーを乗せる間、彼女は唖然としてベッドに座ったまま、私の動作を逐一見続けていた。それでも、ようやく口がきけるようになったらしい。

「ジャッキー、とても素敵よ。その服、どこで手に入れたの?」

私は一歩引き下がって、ピルエット(参考)をして見せた。

「私の新しい制服、気に入ってくれましたか? ジャック様が私のために買ってくださったんです。ジャック様は、私にこれを一日じゅう着て、奥様のご命令をどんなことでも聞くようにとおっしゃっていました。ジャック様は、今日という素晴らしい日を祝うために奥様にプレゼントがあるようですよ」 とトレーの上のベルベットの箱を指差した。

アンジーは箱を手にし、開けた。プレゼントのブレスレットをとても喜んでいるのが見て取れた。

「ジャック様はほんとうに素敵なお方だわ。私に素晴らしいプレゼントを二つもくれた。フレンチ・メイドと綺麗なブレスレット。彼がここにいて、私からのプレゼントを受け取れないのだけが残念ね」

「ジャック様は月曜日には戻ってこられるとおっしゃってました。でも、ジャック様が戻られるまで、私に奥様のお相手させてくださいませ」 と一礼した。

アンジーは礼をする私を見てくすくす笑った。

「そうねえ、ジャック様が戻ってきたら、とてもビッグなプレゼントをあげなくちゃいけないわね」

「その必要はないと思います。というのもジャック様は奥様をとても愛していらっしゃっていて、奥様の愛だけがお望みですから。さあ、どうか、料理が冷めないうちにお食べくださいませ」

アンジーの瞳に表れている愛情は、私が求めていた以上のものだった。

アンジーが朝食を食べている間、私は部屋の中を歩き回り、整理すべきものを拾い、片づけていた。また、脱ぎ捨てたままの衣類も集め、かごに入れた。後で時間がある時に洗濯しようと。

[2012/03/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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