「デス・バイ・ファッキング」 第14章 準備とプログラミング Chapter 14 Preparations and Programming by thebullet
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これまでのあらすじ
アンドリューはディアドラ(ディ・ディ)とドニーの双子姉妹と衝撃的な出会いをし、身体を重ねた。彼女たちには秘密があった。彼女たちの家系は双子の娘しか生まれず、彼女たちは種分化した新人類かもしれないということ。アンドリューも同類という。二人は人類向上機構IAMと呼ばれる、年月をかけてIQの高い人間を選択することを目的とした組織について話しをした。アンドリューは会社を辞めディ・ディたちと結婚し、IAMの事業を引き継ぐ。彼らにはふた組の双子娘と息子が一人ずつできた。アンドリューはどういうわけか胎児だったころから子供たちの心が読めていたし、子供たちも彼の心が読める。そんなある日、彼は子に恵まれないディ・ディたちの従妹とセックスをする。
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5年目
アンドリューの話し重要なのはデータベースだ。僕は、子供たちが3歳になった時、彼女たちにプログラミングの仕方を教え始めた。みんな僕よりずっと賢い。3歳というのは、プログラミングを勉強するには早すぎるだろうか? 僕はそうは思わない。最初のシステム・デザインだけは僕がやるが、その後は子供たちにも作業させることにする。この家族の中で、大脳の量を分配されていたとするなら、僕が行列の末尾にいたのだろう。この事実からは目を逸らせないことにしよう。
ともあれ、子供たちへ与えた最近の課題は、ファイヤーウォールを作ることである。僕には計画があった。良い計画で、自分でも自慢できるものである。僕の理論からすると、間もなく僕たちは攻撃を受けることになるだろう。僕のデーターベースに侵入し、僕たちが何者であるかを探り、僕たちの仕事の邪魔をしたいと思う人が出てくるはずだ。
僕たちは問題児なのである。短期で見たら問題児ではない。僕たちは、すぐ先の未来では、無害と言ってよいだろう。ただ、エマは例外だ。エマは地球上で最も危険な人間かもしれない。それは置いておいて、僕たちが問題児だと言うのは、本気で言っている。もし、僕たちがしていることを誰かが知ったら、次世代の人類を自分に任せろと言いだすホモ・サピエンスがどこかに出てくるに違いない。
それに、僕たちにはちょっとした薄暗い秘密がある。娘たちがテレパスだということだ。僕には娘たちの心が読めるが、他の人は読めない。ということは、何らかの初期的な能力が僕にもあるということだ。ひょっとすると、その潜在能力を持って生まれたホモ・サピエンスはたくさんいるのかもしれないが、その誰も、いわば交信相手となる人がいないのかもしれない。僕の場合は手近に交信相手がいただけだと。うちのEガールたちは、どんな人の思考も読みとることができるようだ。一方、僕を除いて誰も娘たちの思考は読めていないと思う。もっとも、うちのEボーイたちは別だが。
ともあれ、そういう状況であるから、僕たちは自分を守る必要がある。少なくともデータは守らなければならない。どうしたら守れるか? その方法について、僕にはアイデアがあるのだが、僕はそれを推進させるのが苦手だ。その点に関して、僕はうちのEガールたちにその小さな頭脳を絞ってもらうことにし、どういう結果を出すか見てみようとしているわけだ。
その一方で、僕は、自分の胸の内が5歳児の群れに対して自由閲覧可能な本となる状態に平気になっていた。もう慣れているのである。僕には何も隠すことがない。僕は連続殺人鬼や道路交通法を平気で無視する歩行者でも、なんでもない。まずいことの大半と言えば、僕がセックスが好きだということ。それこそ、僕アンドリューのキーとなっていることだから。子供たちは、セックスの概念が分からないにしても、僕がセックス好きだということをすでに知っている。隠しようがないのである。だから、落ち着いた態度でいることが、この状態に対処する唯一正気でいられる方法だと考えている。
以前は、何週間もセックスなしでいた時もあった。時には女性の知り合いが僕に電話をしてきて、してみないとほのめかすこともあり、その時はそれであったが。そのほかの場合は、僕はセックスなしだった。それに、それでもあまり気にならなかったし。
だが今は違う。今の僕は涎れが出そうなほど美しく、知的な女性ふたりと暮らしている。僕は恒常的にエッチな気分になっている。これはどうしても抑えられない。ふたりとも可愛らしいし、暖かだし、セクシーなのだ。ふたりと過ごす毎日、僕は暖かで慈愛に満ちた愛に包まれているように感じている。ふたりとも、妊娠が確実になった後、間もなくして、仕事を辞める決心をしてくれたのは幸いだった。僕は彼女たちから離れて暮らしたらどうしてよいか分からなかったから。