「裏切り」 第5章 食べられるだけ食べて Betrayed Chapter 5: All You Can Eat by AngelCherysse http://www.literotica.com/stories/showstory.php?id=206701
*****
これまでのあらすじ
ランスは、妻のスーザンが元カレのジェフと浮気をしていたことを知りショックを受ける。ジェフが通っていたシーメール・クラブに行くと、ダイアナというシーメールがおり、ランスは彼女に犯される。だが、それにより彼は隠れた自分の本性に気づく。1週間後、彼は再びダイアナと愛しあい女装の手ほどきを受け、翌日、ふたりは買い物デートをし、ディナーを食べる。レストランを出ると、スーザンとジェフがいて険悪な時間が過ぎる。ダイアナはランスをシーメール・クラブへ連れて行き、本格的な女装を施した。ランスはリサと名前を変え、ダイアナの友人の助言も得て、行きずりの男性に身体を任せる。それにはダイアナも嫉妬を感じたようだった。
*****
翌日の日曜日、ふたりとも11時まで眠り続けた。目覚めた後、ゆったりと愛し合い、そしてシャワーを浴びた。この日は、ダイアナも私リサも、ジーンズ、Tシャツ、運動シューズの姿でカジュアルでいる日にしようと決まった。
ダイアナに手伝ってもらい、私も何とか「美味しそう」といえる程度の見栄えを保つことができた。少なくとも彼女にはそう見えたようだ。
一方のダイアナはと言うと……、圧倒的だった。ユニセックスな服装にもかかわらず、こんなにセクシーに見える女性はどこにもいないはず。すべてを完璧にキメていた。Tシャツの裾を乳房の下のところで結んで、55センチのウエストとおへそのリングを見せていた。
カジュアルな服装でいようと決めていたけど、ダイアナとフェアに渡り合うには、意見を変えてもしかたない。私は昨夜履いたスエードのハイヒールを履くことにした。ダイアナの方は私のリーボックを履いている。ふたりとも、恐ろしいほどまったく同じサイズ。これって、神様のご意思?
ダイアナはスタイリング用のブラシと櫛を使って、私のかつらに攻撃し、乱れた髪の房をあっちこっちに動かしては、元の豪華なヘアスタイルを何とか復元してくれた。
「できたわ!」 とダイアナは勝ち誇ったように宣言した。「アンジェロほどは巧くないかもしれないけど、今日のところはこれでいいと思う」
「アンジェロ?」
「私たちのかつらのセットを全部してくれてる人よ。もうずいぶん前から私たちのお世話をしてくれているの。前はブロードウェイ・ウイッグズのお店でスタイリストをしていたけど、今は自分のショップを持っているわ。みんな、他の人に頼もうなんて考えられないと思う。このかつらも、洗ってスタイリングし直してもらう必要が出てきたら、あなたを連れていって、紹介してあげるわよ」
この綺麗なヘアピースについては、私もダイアナも手放せないと感じていた。だから、私はダイアナにおカネを持たせて、これを貸してくれたミミに弁済することにした。ダイアナは、来週の週末までには、アンジェロが代わりになるかつらを用意してくれるはずと請け合ってくれた。
この日曜日もショッピングの一日になった。まずは、昨日訪れたウオーター・タワー・プレイス(参考)のランジェリー・ショップにもう一度行った。今回は、ダイアナでなく私が着るランジェリーを買った。次に、MACストア(参考)に立ち寄って「必要不可欠」の化粧品を買いあさった―結局、ショッピング・バッグ2つ分になったけど。ダイアナは、ファッションショーの時までには、本物のメイクアップ・アーティストを私につけてくれると約束した。だけど、16歳の時からアメリカ中西部じゅうのステージに上がってきたショーガールよりも上手に、私にお化粧を教えられる人はいるのだろうか?