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デス・バイ・ファッキング 第14章 (5) 

ディアドラの話

アンドリューはとても落ち着いて、自分のやり方に馴染んでいるように見える。いつもと変わらぬルーティンをこなすことが居心地がよさそうだ。そのわけは、多分、あまりにもすることが多すぎて、スケジュール通りにする他に道がないからかもしれない。

でも、外から見たら、私たちのアンドリューはとてつもなく退屈な人生を送っていると思うかもしれない。毎週、土曜日と日曜日の午後は、彼はテレビの前に座り、ビッグ・マックとビールを持ってアメフト試合を見ている。ウィークデイは、プログラミングをしているか子供たちの世話をしているだけ。他はあまりない。

彼ほど献身的な父親はいない。いつも6人の子供たちのそばにいて、一緒に遊んだり、何かを教えたり、あるいは子供たちが自分のことをしている間はプログラミングをしながら、子守りをしている。そんな姿を見ると、アンドリューがこの世界で他に類を見ない人物だということを簡単に忘れてしまいそうになる。

この家でビジネス担当となっているのは私とドニー。アンドリューはビジネス関係のことは無視するか、無関心でいる。彼はビジネスのことは知らないし、気にもしていない。とはいえ、このビジネスの開始当初から彼はプログラミング・ビジネスを立ち上げてきたわけで、そのおかげでこの快適な暮らしが支えられているのである。私もドニーも、彼にはプログラム関係のことは自由にさせている。なんだかんだ言っても、それこそが私たちのビジネスを駆動するエンジンになっているのだから。その他のことはすべて、私とドニーが対処する。営業や会計やその他のことはすべて。

彼はすでにほぼ200人の子供たちの父親になっている。そして彼はまだ32歳。彼はこれからいったい何人子供を作るのだろう。どの子供も超天才児だ。どの子もテレパシー能力を持っている。それに、今さっき分かったことだけど、彼のどの子供たちも、何か、心を操る信じがたいパワーを持っているらしい。

それでもアンドリューは、何も普通と変わったことがないかのように振舞ってる。すべてが予定通りと言わんばかりに。彼は、自分の業績にのぼせ上がってしまうのを拒んでいる。たとえそれがどんなに並はずれた業績であろうとも。

今夜、彼は侵入者を捕まえた。侵入者、強盗、それとも人さらい? 何でもいいけど、そいつを捕まえた。彼はその男を投げ飛ばし、一発でノックアウトした。それから彼は落ち着いて男の財布を取り出し、娘のひとりに私たちのネットワークに関係する情報をスキャンさせ、男に気づかれぬまま元に戻した。

そして銃を突きつけ、男を尋問した。あの男は尋問に黙っていたけど、知らないうちに尋問に答えたことになっていたと私は確信している。アンドリューは平凡な人に見えるけど、世界で最も特別な、平凡な人に違いない。

2年ほど前、従妹のダニーを家に呼んだ。彼女が、アンドリューのもう一つの特別な才能を利用した最初の女性になった。そのもう一つの才能とは、IAMに属する双子姉妹を妊娠させることができる才能のことだ。

あの1年半後、ダニーが私たちに再び電話をかけてきた。また子供が欲しいと言う。

「ダニー? あなたの大切なもうひとりの人はどう思っているの?」と訊くと、

「アンドリューと会ってから、アーティは私にとって、あまり大切でないもうひとりの人となってしまったの。あッ! こんなこと言うべきじゃなかったわ! ごめんなさい」

アンドリューが相手した他の女性たちもすべて同じ感情になっていると私は思う。

私たちは、IAMのために、そういった女性たちをみんなアンドリューのベッドへと招待してきた。アンドリューは事実上、住み込みの種馬として使われているわけだけど、彼はそれについて苦情を言うことはない。

家に来る女性が美人だろうと、並みだろうと、年上だろうと、年下だろうと、白人だろうと黒人だろうと、何だろうと関係なかった。彼は自分の義務を果たした。しかも、彼は非常に見事に義務を果たすので、ダニーの場合のように、出産の目的があるものもないものも含めて、リピートの求めを多数受けてきている。

でもアンドリューは私とドニーのことしか気にかけていない。そのような他の女性との性交渉があった後は、毎回決まって、彼は、私かドニーと愛の営みの第2ラウンドを求めたがった。彼に言わせると、そうすると魂が浄化されるらしい。私には、彼は私たちと愛し合うのが大好きな、ただのエッチな小悪魔にしか思えないけど。


[2012/04/20] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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