耳に声を吹きかけると、アンジェラはゾクゾクっと身体を震わせ、ノボルを喜ばせた。彼女には、耳のところがとても敏感な性感帯なのだと心に書き留めながら、指を彼女の脚の間に滑り込ませ、ラビアの周辺の肌を優しく擦り始めた。何秒もしないうちに、その部分は湿り気を帯びてきて、ヒクヒクと痙攣し始めた。
指でそこの唇を左右に開き、ペニスの頭部を滑り込ませた途端、アンジェラは驚いて悲鳴を上げた。
「ノブ?!」
「ぐっすり眠った?」 ノボルはアンジェラがどうするか様子を見ようと、亀頭を入れたまま、それ以上動かずにいた。
「とてもぐっすり眠ったわ。ありがとう」
ノボルはアンジェラのあの部分が彼の分身を締めつけるのを感じた。まるで、彼の分身をなだめ、もっと中へと誘い込もうとしているようだった。
それでも彼が中へ入り込もうとしないのを知ると、アンジェラはフラストレーションを溜めた声をあげ、自分から貪欲に腰を後ろに突き返した。そうやって、強引にノボルの分身を根元まで自分に取りこんでしまった。
「ああ、いい…。あなたのあそこ、とても気持ちいいの!」
アンジェラは驚くほど濡れていた。あまり興奮して抜き差しの動きをすると、滑りぬけてしまいうになるほど。それに彼女のあそこの部分のシルクのような滑らかさ。その極上の感覚に、ノボルは彼女の後ろから覆いかぶさって出し入れを続けながら、思わず、彼女の首筋に噛みついた。
アンジェラの首の柔肌に歯を立て、貪る。ノボルは動物が出すような唸り声を上げて、満足感を伝えた。
彼の動物のような唸り声は、むしろアンジェラにとって興奮を高める声で、彼女は喜びの体液であそこを溢れさせ、尻を彼に強く突き返した。
ノボルは、このような形で奪われることにアンジェラが興奮しているのを感じ、睾丸が固くなるのを感じた。そして、彼自身、射精の叫び声をあげそうになるのを必死でこらえ、さらに強く噛みついた。
ノボルは、気持ちの上では何分間も射精の淵を行き来していたように思えたが、とうとう堪え切れなくなり、激しいピストン運動を始めた。あまりに強く激しい突きのため、突くたびにアンジェラの身体をマットから宙に持ち上げていたほどだった。そして最後に、一気に分身の全長を彼女の狭い肉筒に埋め込んだのだった。
熱い精液の最初のほとばしりがノボルの分身から噴射した瞬間、ノボルはその強烈な快感に、視界に映るものが輪郭をなくすのを感じた。ノボルの射精を受けてアンジェラがまたも絶頂に達し、きつく締めつけてきたことによっても快感が倍加されていた。
射精を続けながら、ふと、目を落としたノボルは恐怖におののいた。指先に動物の爪が伸びてきているのが見えたからだ。この体位ならアンジェラには見えないだろうが…
くそ!…… 歯を食いしばり射精を終え、ノボルは心を落ち着かせようと念じた。せめて、普通の爪に戻るまでの時間、落ち着けと。多分、もう少しすれば、なんとか……
アンジェラは乱れた呼吸を戻すのに精いっぱいだった。これまでの人生で、こんな驚くようなセックスをしたことがあったかしら? 24時間のうちでこんなに何度もいかされたことがあったかしら? 彼女の記憶にはそんな経験はなかった。
「ノブ…? すごかったわ」
と彼女は甘い声で呼びかけた。だがノボルが黙ったままでいるのを感じ、彼女は横寝になって彼と向かい合った。「ノブ? 大丈夫?」
ノボルの顔には不安感がありありと書かれていた。
その表情に不安を感じ、アンジェラは身体を起こした。「どうしたの、ノブ?」
アンジェラはこんなにも自分を信じ切って俺を見ている。その愛らしい顔を見て、ノボルはいっそう罪悪感を感じた。ひょっとして彼女に大変なことをしてしまったかもしれない……
「アンジェラ…、君に話さなければならないことがある…」
<あ、まさか…。HIVに感染してるなんて言わないで>
アンジェラは一瞬、恐怖にひきつった。「コンドームを使わなかったこと?」
「いや、違う。それは心配する必要はないよ」
性感染症にかかる危険性がないと知って、アンジェラは安心し、再びリラックスした。
「じゃあ、何?……」
突然、アンジェラは顔をしかめた。「まさか、私とこうなったことを後悔しているの?!」
「いや」
とノボルはアンジェラを抱きよせ、きつく抱きしめた。「こんなに幸せな気持ちになったことはずいぶんなかった」
アンジェラは満足げに微笑んだ。彼は本当のことを言っている。彼が私を抱く、抱き方からも、彼の幸福感を感じ取ることができた。
アンジェラはノボルの滑らかな胸板に頬をすりつけながら、両腕を彼の腰に回し、抱きしめた。
「じゃあ、どうしてそんな顔をしているの? 私と別れるつもりなの?」