「あら、自分だけ取り澄ました態度を取るのはやめてよ・・・自分でも、こういうことしてきた理由が分かってるの? それは、あなたは、本当は、ベンがその気があるかどうか気になって仕方がないと言うこと。賭けても良いわ、あなた、ベンにアレをさせることを考えただけで、あそこびしょびしょになっているでしょ?」
「マリア!!」 私はショックを受けていた。
「アハハ! ごめんなさい。ちょっと言いすぎちゃって」 笑う彼女につられて私も笑っていた。多分、ちょっと引きつった笑いだったと思う。
「さあ、今度はあることを準備しなければならないわよ」 マリアは続けた。
「準備?」
心のどこかで、自分がこんなことを実際にしてることが飲み込めないでいた。
「あなた1人では、これをうまくスタートさせることができないのはみえみえだもの。私が手伝ってあげなくちゃ」
「マリア、私・・・」
「私が、あなたたち2人がうまくスタートできるようにしてあげるわ! いい、聞いて! 何も心配することはないの・・・やり方は私が知っているから」
「どうしようか分からないわ、マリア」
「あなた、自分がやきもちを焼くんじゃないかって心配してる? いいこと? ベンは、完全にあなたの言いなりになる心の準備ができているのよ。文字通り、言いなり。これが終わったら、あなたがやきもちを焼くようなことは一切なくなるわ。それは保障する」
「何をするつもりなの?」
「ただ、彼をあなたに従順になるようにさせるだけ・・・と同時に、あなたも、そういうことに慣れてもらうこともあるわ。いいこと? あなたは、この最初の障害さえ何とか乗り越えられたら、その後は、そもそも、自分がこんなことに悩んでいたなんで信じられなくなるはずよ。いい? 私が、あなたたち2人を夕食に招くわ。そこでちょっとお酒を飲む。そこから後は全部、私に任せて」
私はまだ不安だった。よく分からない・・・彼女に何をするのか尋ねたけれど、彼女は、ぶっつけ本番でやらなくちゃいけないと言うだけだった。結局、私は説得され、ベンを誘って夕食に来ることにした。