クリスは着替えを済ませた後、シェリーとレイチェルを誘って豪華なレストランに行き、ふたりに昼食をおごった。これは、クリスにとって、こんな爽快な気分にしてくれたふたりにしてあげられることの最低限のことだった。
その後、シェリーたちに空港に放置した車まで送ってもらった。別れ際、シェリーはクリスに改めて例の件を話した。
「クリス? あの仕事の話し、よく考えてみてね。ボスは絶対賛成すると思うから大丈夫。だって、飛行機代も浮くし、移動時間も節約できることになるんですもの……。必要なことは、一度、ボスと面接することだけ。マーブ・シンプソンという名前なの」
それを聞いたレイチェルはくすくす笑った。どうして笑ったのだろうと振り向いたクリスにレイチェルが答えた。
「あの男は、まさに黒人種馬みたいな体つきをしてるわよ! あなたなら面接は全然問題なしよ! ちょっとヒントだけ教えておくと、彼は『お口がうまい』女の子が大好きなの。それを発見したのが、ここにいるシェリー。シェリーったら、彼と会って1時間もしないうちに、私の家の庭でその事実を発見したわ。旦那が20メートルも離れてないところにいるというのにね!」
その夜、クリスは自宅のベッドの中、愛する夫に抱かれていた。だが彼女は、どうしても夫とレックス・ジョンソンとを比べてしまうのだった。はるかに大きく逞しい身体をしたレックス…。肝心な部分でも、レックスの方がはるかに太く、そして長かった。その巨大な肉棒で広げた脚の間を激しく犯された快感が頭から離れない。
夫はあっという間に果ててしまい、もっと欲しかったのに、クリスを置き去りにして眠ってしまった。クリスは朝になったらシェリーに電話をし、マーブ・シンプソンとの面会を設定してもらおうと決めたのだった。
その週の金曜日、クリスは仕事休みで、夫は職場に出かけていた。クリスは面接を受けに車を走らせた。
高級ホテルの駐車場に車を入れ、エレベーターに乗り込み、面接が行われる部屋がある10階のボタンを押した。面接に備えてベストに見えるようにと、白い品の良いドレスとハイヒール姿で来た。部屋のドアをノックすると、背が高く、派手な服装をしたスポーツ・エージェントに出迎えられた。
部屋に入るとすぐに、クリスは、レイチェルのヒントを思い出しながら、にっこり微笑んで舌舐めずりし、おもむろにドレスのチャックを降ろし始めた。誘惑的にストリップを演じて見せ、全裸になる。そして、男に近づき、彼のシャツのボタンを外し始めた。
何分か後、クリスは男の前にひざまずき、いかに『お口がうまい』かを実践していた。
確かに、このマーブ・シンプソンという人、逞しい種馬のような体つきをしてるわ…。心の中でそう思いながら、その根元まで飲み込んでいるクリスだった。
マーブ・シンプソンは、自分の運の良さが信じられなかった。実際、ビジネスはどんどん拡大していたし、もっと助けを必要としていたところだ。シェリーがこの可愛い女を紹介してくれたのは実にありがたい。多額の飛行機代が浮くのも確かだし、従業員の移動時間も節約できるだろう。この女がうまくクライアントを「もてなし」、契約を取ったなら、充分に報酬を与えてやることにしよう。この女ならクライアントたち大喜びするはずだ。特に、この巧みな舌さばきをもってすれば、契約は確実だ。
「おおお!…………いいぞ、…………うおっ、そうだ、そんな感じで吸え! いいぃッ!……………… ウッ! ウッ! ウッ! …………………飲めよ!…………………全部、飲め! あああああっ!………………… ああっ!」
マーブは目の前にひざまずく女の頭を両手でがっちりと押さえ、自分に引きつけながら、唸った。痺れるような快感に、思わず背が反る。
顔を下げ、女に目を落として、マーブは驚いた。可憐な顔を上下に動かしながらも、美しい瞳でずっと自分のところを見つめているではないか。しかも、一滴漏らさず、飲み下している。
30分後、クリスはベッドの上にいた。雄々しいスポーツ・エージェントの身体を両脚で包み込み、喘ぎ続ける。
「ああぁぁぁ……………… す、すごいわ ……………… い、いいッ! あんっ、すごい! ………………すごく大きい ……………… 主人のよりずっと大きいッ! あ、あ、あ、あっ! いいッ! 感じるぅぅぅ!……………… もっと、もっと来て ……………… あっ、あっ、あっ、あっ ……………… ああ、いいッ ……………… 私をやってぇッ!」
クリスは両腕を上げ、自分に覆いかぶさる逞しい身体に抱きついた。愛しい恋人を抱くような仕草だった。そして、その淫らに飢えた割れ目に、馬並みのペニスを少しずつ埋め込まれるたびに、快感に身体を震わせた。
マーブはクリスの狭い肉筒にキツク締めつけられ、挿入しただけでペニスがヒクヒクと痙攣しだすのを感じた。そして、この狭い肉筒を自分の身体で充分に広げようと決め、腰で円を描くような動きを始めた。自分のこの極太でぐりぐりかき回し、元には戻れないほど拡張してやろうと。
マーブは、態勢を整え、クリスの腰を両手でがっちり抱えながら、巨体の体重をかけながら、ズブリと根元まで突き入れた。その瞬間、クリスが苦痛に顔を歪めるのを見て、マーブは喜んだ。クリスは苦痛に顔を歪めていても、本当は、こういうふうに荒々しく奪われるのを喜んでいるのを、彼は知っていた。
「うおおっ! はあぁぁ………。お前の旦那が喜ぶように、お前の穴をたっぷり広げてやろう!」
このセックスは、クリスにとって、まさに夢に思っていた憧れの激しいセックスだった。激しく身体を揺さぶられながら、クリスは喘ぎ、よがり、そしてねだり続けた。
「もっとやって ……………… あ、ああぁぁぁぁ ……………… あなたの大きなおちんちんで思う存分やってほしいの ……………… 私を狂わせて ………………あああぁぁぁぁッ! い、いいぃぃぃぃ ……………… 感じるッ! ああ、いいッ! いいのぉ! ……………… もっと、もっと、もっと……………… やって、やって、やって! ああ、いいぃぃぃぃぃ……………… あ、すごいっ ……………… 中に出して、私の中に出して ……………… 熱いので中をいっぱいにしてッ! 欲しいの、お願い! ……………… 欲しいのッ! あ、あ、あッ、い、イクッ! いく、いく、いく! ……………… 一緒にイッてぇぇッ!」
その週末のこと。クリスは自宅の居間にいて、夫にビールを出し、自分はソーダを啜っていた。前なら彼女はスポーツにあまり興味がなかったが、この日は違った。夫とソファに座りながら、テレビでバスケットボールのオープン戦初日の試合を見ているところだった。
シカゴ・ブルズが出ている試合だった。クリスは来週、シカゴに飛ぶことになっているので、大いに興味があったのである。
クリスの夫は、背の高いセンターが守備陣の上を越えてボールをフープに押し込むのを見て、おおっと歓声を上げた。
「今の見たかい? バリー・ウィリアムズ! こいつ、ボールをねじ込みながら、敵を蹴散らしたよ! 敵のディフェンダたちは、まるで、ミルクをぶちまけたみたいに、四方に吹っ飛んでいた。いやあ、この男、ほんとすごいヤツだな。身長2メートル、体重114キロ、筋肉の塊だ!」
クリスは夫が大声で叫ぶのを聞きながら思った。……へえー、すごい男? バリー・ウィリアムズがどんな点ですごい男か、来週、分かると思うわ。彼の契約更新で会うことになっているから、と。
おわり