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誰とやったか知ってるぜ 第7章 (29) 

ケイトが身を傾け、俺の耳元に優しく囁いた。

「準備はいい?」

「ああ、いいよ」 と俺は手を出し、彼女の手に重ねた。

ケイトはステージの二人を見ながら段取りを説明した。

「あの人たちが終わりにさしかかったら、私とステージに上がって、あのカーテンの後ろに行くこと。あの人たちが終わったら、カーテンが下りてステージが隠れるわ。その間に舞台係が次のステージの準備をするから」 

ステージを見ると、マルチナは、すでにブロンド女の拘束を外していて、彼女を仰向けに寝かせていた。いまマルチナは女の上にまたがって、彼女の口のすぐ上で陰部を漂わせている。

「不信心な淫売! 私のマンコを舐めなさい!」 マルチナは苛立った口調でそう言い、女の頭を掴んだ。

マルチナは女の顔を股間に引きつけながら、同時に女の股間に手を伸ばし、そこを撫で始めた。なかなかいい光景だ。女の舌が蛇のようにマルチナの女陰に出たり入ったりをするのが見えた。マルチナは頭を後ろに倒して、快感を受けとめている。

「そろそろ、行きましょう」 とケイトは俺の手を握り、スツールから立った。

ケイトに連れられて、ステージに上がるサブの階段を上がり、それからカーテンへと向かった。カーテンをくぐった先を見て、驚いた。そこには、様々なシーンや妄想に対応できるよう、あらゆる種類の小道具が置いてあった。

「ここに座ってて」 とケイトは小さな黒皮の椅子を軽く叩いた。

俺は振り向き、言われたとおりに椅子に座り、カーテンの隙間からステージの様子を見続けた。ケイトは俺の後ろに立ち、俺の肩を揉み始めた。

「早くも、もう、おカネの匂いがしてくるわ」 とケイトは俺の耳元に囁いた。

肩越しに振りかえると、ケイトの顔がすぐそこにあり、すぐに俺たちは唇を重ね、心をこめた落ち着いたキスをした。その後、ケイトは身体を起こした。

「後はショーのために取っておきましょう」 とケイトは言い、また俺の肩を揉み始めた。何度も丹念に揉んで、俺をリラックスさせようとしているらしい。

またカーテンの隙間からステージを見た。いまは、マルチナは立っていて、ブロンド女はひざまずいていた。俺のいる場所からだと、ブロンド女の姿勢は、トリスタの母親がワインボトルでしこたま自慰をした後、祭壇の前でひざまずた時の格好とそっくりに見える。ブロンド女は、その後、ゆっくりと立ちあ上がり、ステージの脇へと歩き始めた。

すると突然、大きな黒いカーテンが下りてきて、ステージ全体を隠した。男が二人、ステージ上を歩いてきて、もうひとつのカーテンの中に入った。小道具類が置いてある場所だ。

男たちはすぐに出てきたが、何か、大きな曇りガラスの窓のようなものを持って出てきた。かなり重そうで、二人がかりで苦労しながら運び、ステージの中央に置いた。それを置いた後、舞台にしっかりと固定する作業に入った。

肩越しに振りかえり、ケイトを見上げると、彼女は興奮してるように目を輝かせていた。ふたりの小道具係は、再び、子道具置き場に入り、また別の巨大な窓を持って出てきた。二人は、それをすでに立てた窓のところへ持って行き、二つの窓を90度の角度でつなげた。

「私がどんなことを計画したか、信じられないでしょうね」 とケイトは俺の肩を揉みながら言い、その後、両手を滑らせるようにして俺の胸へと擦り降ろしてきた。

男たちは再び小道具部屋に入り、またも大きな窓を持ってきた。それを別の二つの窓のところに運び、立て懸ける。どうやら、窓枠で箱型を作るようだった。4面のうちの3面だけの箱型である。二人は軽く押したりして具合を確かめ、しっかり固定されていることを確認していた。

次に男たちは祭壇のような大きなテーブルを持ってきた。それを窓枠の箱型の向こう側に設置する。その向こうで何をしているかは分からなかった。窓枠のせいで良く見えなかったからである。

その後二人は、駆け足で行ったり来たりを繰り返し、キャンドルが数本ついたスタンドをいくつか運び、並べた。キャンドルスタンドは祭壇の左右両側に設置しているようだ。ひとりの男がテーブルの上に大きな白い布を広げ、その間、もう一人はすべてのキャンドルに火をともした。

「準備ができたようね」 とケイトは手を差し出し、俺を立たせた。


[2012/09/19] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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