「いいわ。悪いママね! 両手をお尻から離して上げなさい。お仕置きをしてあげる。…ううん、もっといいことがあるわ。そのシャツもたくし上げるのよ」
「クリスティ、ダメよ!」
「ママの方こそイケナイことをしたのよ。知ってるでしょ…。言われたとおりにしなさい! 今すぐ」
娘の命令口調にちょっとビックリした。まるでわたしの方が娘になって、クリスティの方がママになったみたいな感じ。
でも、これはお遊びなの。女の子二人のお遊び。そうなのよね…
わたしは息をのんで、ナイトシャツの裾を握った。それから娘の方を振り返った。できる限り無邪気そうな表情を作って…。
「ねえ、お願い、強く叩かないで…? 約束して…?」 と幼い少女のような声で訊いた。
わたしの言い方に驚いたのか、クリスティはニヤリと笑った。
「ふーむ、それは場合に寄るわよ。さあ、早くシャツを捲り上げなさい!」
ゆっくり、徐々に捲り上げた…。後ろの娘を振り返ったままで、お尻を出していく…。いまはウエストのところまで捲り上げている。
クリスティはわたしのお尻に目を釘づけにしていた。わたしがお尻を露わにしていくのにつれて、目を皿のようにしている。興奮しているのが分かるわ。娘の目を見るとそれが分かる。クリスティはわたしのお尻のこと、そんなに気になるの? もう遊びじゃなくなっている? そんなことを自問していたら、突然、一発お尻を叩かれた。わたしはぶるっと身体を震わせた。
それから何度も叩かれた。娘は叩くたび、お尻の頬に手を当てたままにして、ちょっとだけ揉んでいく。ぴしゃりと叩いては、ちょっとだけぎゅっと揉んでいく…。
「悪いママ! ママは、さっき私にあんなふうにスパンキングしたのよ。そのことの罪を償ってもらわなきゃ! ママは、お仕置きされなくちゃいけないの!」
娘の声にはもう笑いは混じっていなかった。むしろ、興奮の色が混じってる。わたしに命令して興奮している…。
背中を反らせて、また娘の方を見てみた。両眼を大きく開けて、舌舐めずりしている…。分かったわ、分かったわよ…。事態が手に負えなくなる前に止めさせなくちゃいけないのよね? 自分の娘に変なことを期待させたりしちゃいけないの。
でも、どんなに頑張っても、私自身の身体は動こうとしなかった! どうしてなの? 心の中では娘にスパンキングされるのを待っている…。もうほとんど期待していると言っていいほど…。お尻がじりじりと痛み始めていたけど、でも、もっとして欲しいと思ってる…。
「ママ、ちゃんと反省してるの? 自分がしたことを反省してるの?」
ピシャリ、ピシャリ、ピシャリ!
ああ、いい……。これ、好き……。
「ああ、ごめんなさい…。ううぅぅぅ、本当にごめんなさい……。だからお願い!」
お願いと言ったけど、自分でも何をお願いしているのか分からなくなっていた。お願いだから止めてと言ってるの? それとも、お願いだからもっとしてと?
ピシャリ! 身体に緊張が走った。今度のは強い一撃だった。
「ああん、痛い…!」
叫び声にはなっていなかった。むしろ、悩ましい声になっていた。
娘は手を当てたままにしていた。指を広げて、お尻の頬に食い込ませている。あんまり強く叩かれたので、ビックリして娘の方を振り返った。クリスティは、目を大きく開けて、お口を半開きにしたまま、わたしのお尻を見ていた。
娘はわたしが文句を言ったり、止めさせようとするのを待っているみたい。でも…、でもわたしはそうしなかった。叩かれるままになっていた。
クリスティはわたしに身体を寄せてきた。わたしの身体の横に身体を押しつけるような姿勢。娘のお腹がわたしの身体の横に押し付けられている。ハアハアと荒い息使いをしている…。娘の左手が反対側のお尻の頬を握るのを感じた。そして、その私のお尻を揉み始めるのを感じた。ぐるぐる円を描くようにこね回している…。
緊張して身構えた。これはもう遊びじゃなくなってるわ! 性的になってる。明らかに性的なことになってる! 止めさせなくちゃいけない! そう、心が叫んでいた。この子はわたしの娘なのよ!
だけど、わたしは動かなかった。娘のタッチを楽しんでいた。多分、クリスティは気づいていないから大丈夫…。だから、もうちょっとだけ楽しませて…。