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デス・バイ・ファッキング 第15章 (3) 

地元のテレビ局の報道員たちが突然、モニター画面をチェックし始めた。連中は、僕が来るようにと言ったことを感謝してるに違いない。

ジェイクが質問を続けた。「どうして女の子を誘拐するように命ぜられたと思いますか?」

モリスは、お馴染みのナチ残党の言い訳に頼った。「俺は命令に従っただけだ」

そう言うと、モリスはがっくりとうなだれた。まるで身体からすべての骨が溶け流れたようにへなへなとなってしまった。その時、頭の中にエマの優しい声が聞こえてきた。

「パパ、これで十分? この人、疲れ切っちゃってるよ」

僕はエマの小さな手を握って、顔を寄せ、頬に軽くキスをした。

「グッド・ジョブだ! もう休んでいいよ」

僕はほとんど確信していた。IAMが顔を見せず、一般大衆に知られていない存在である限り、僕たちは、僕たちに害をなそうとする者たちにとって格好の餌食のままでいるだろうということだ。そろそろ、大衆の注意をIAMに向けさせる時が来たのだ。多分、次世代の子供たちにも注意を向けさせる時なのかもしれない。

いま続けているテレパシー関係のことは公表しないことにするが、高知能のことは構わないだろう。高い知能だけでも大ニュースになるはずだ。僕たちはこの組織で超天才児たちを育てているのだと。僕が楽しんできた双子女性から生まれたすべての子供たち…あっ、楽しんできたというのは、まずいな…、ともかく僕の子供たちは全員、超天才児なのだと。

IAMの子供たちの本当の親を明らかにするのは、そんなに良くないかもしれない。とは言え、もし僕が子供たちすべての父親だと知れたら、圧倒的な数で「今年のベスト・ファーザー」にノミネートされるだろう。

ともかく、子供たちにとっては、存在を知られた方がより安全だと思われる。政府が僕たちの小さなデーターベースに侵入しようとしたとき、まさに子供たちの存在のことこそ、政府が欲しがった情報だったのではないか。僕はそう思っている。結局、エディとエッダのファイヤーウォールのおかげで、連中はデータを得られなかったわけだが。

だが、政府の連中は、IAMに出入りするものを観察するだけでも、やがて独力で事実を知ることになるだろう。それには時間がかかるだろうが、最終的には、連中は僕の子供たちの誰かを誘拐しようとしてくるに違いない。その悪事が一般大衆にあからさまになるなら話しは別だが。


[2013/01/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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